小柳ルミ子「お祭りの夜」
すこしあかりて。
この色気。アメリカ人には解らないだろうね。「色気」の翻訳はいくつもある。本来は二十四節気や暦に対応した「生命力」のことなんだよね。入社3年目のプロパーの社員に営業部長が「お、色気が出てきたか?!」と言うのは「商売っ気が出てきた。受動的じゃなく自発的なやる気が出てきた。仕事が面白くなってきた」という意味だけど、短絡的に「SEXY」と翻訳すると
こういうルッキズムに走って折角の色気がなくなっちゃうでしょう。文化と人種の違いだけではないと思うけどね。
MUSEE(ミュゼ)の交通広告のポスター
この会社の広告センスは「時代のアルデンテ。適温」に近いのだけど、小柳ルミ子と並べて鑑賞すると、欧米文化の影響と空気が漂ってくる。もしも僕がイスラム教徒のプロデューサーだったら、肌の露出を控えさせるだろう。
歌川広重の版画
映画「秋刀魚の味」