歴史認識 ⑥ 軍人の限界と政治家の嘘と方便

石原莞爾

鈴木貫太郎

鬼才、石原莞爾は「この戦争(第二次世界大戦)は負けるぞ。やめといた方がいい」と鋭いデータマイニングをしながらも「だったらどうすればいいんだ?」という問いには、軍事専門の立場ゆえに打開策を展開できなかった。米国映画「ザ・シューター/極大射程」で陸軍の隊長が「俺は政治家と違って言ったことは実行するし、責任も取るんだ!」と自決する場面がある。

政治家の方便(嘘)は「軍事衝突を避けるための、軍事を政治の範疇に取り込むための思考力と話術」でもあるので、安易に善悪の線引ができるものでもないが、あまりにレベルが低かったり、国益に反する嘘(汚職など)になると、方便とは呼べなくなる。

加筆はともかく、次はガンジーの「非暴力不服従」でやってみよう。