三種の神器が売れた時代背景。今の霞が関官僚のエリート意識の弊害

1973年の狂乱物価

前述で「日本人の貯蓄好きの習性にはわけがあるので、貯蓄から投資へなどは米国追従型のナンセンス。★貯蓄から消費。である」と書いたが、20世紀のインフレについて調べてみた。

「やるぞう」より引用 ▶「日本のインフレ率長期推移、1902年から2019年までのインフレ率グラフ」

グラフの期間を広くとって長期でみると、①1919年②1946年③1974年に大きな変動があったことが分かります。

①1919年は第一次世界大戦の好景気の影響によるインフレ、②1946年は敗戦後の◆物不足によるインフレ、③1974年は第一次オイルショックによるものでした。

最も大きな変動を経験した第2次世界大戦後日本経済でもっとも大きな物価上昇率を経験したのは第2次大戦終戦の年1945年から1949年にかけてのことです。1946年には4倍近くの物価上昇を記録しています。

120円だった缶コーヒーが、翌年の同じ時期には480円になっていたらたまりません。物価が上昇した理由はモノがなかったため。

120円で買いたくても無いものは無いから仕方がない。モノがあったらあったで、倍額の240円でもいいから売ってくれという人が手に入れてしまう。

闇市で高値で取引されていたのは、高くても買いたい人の需要と高く売りたい供給がマッチしたのです。(引用)

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弥生時代に稲作が伝来して集落と土器をつくり、縄文式土器より軽くてたっぶり水の入る実用性に重きを置いた弥生人から続く日本の主食「米」は他の作物と比べて抜群に日持ちがいい。江戸時代までは米で納税や藩の勢力を決めていた歴史もあるし。

野菜やコーヒーの値段が数日で4倍や10倍になるような生活意識の恐怖感の中で

「電気冷蔵庫に入れておけば食い物が腐らない」「金があっても物が無い」「早く物に換えておかないと財布の中が紙切れだらけになる」▶ こういう生存問題の最中で「カネと同じ金融派生商品の投資にポートフォリオして貯蓄を分散させましょう」なんて言っても「お前はチャットGPTか?無責任な事いってんじゃねーよ」と電源を抜かれるのがオチだろう。

結果として物凄い消費力で生活も国家のステイタスも一変したという事だね。ギリギリの勝負だったのだろうけど。

もちろん生活者の。

フェラーリ512BB(ベルリネッタ・ボクサー)