エフォートレス。物怖じせず。自縄自縛の権威という名の足枷を外す。

堀米雄斗

現代思想用語の「ファルマコン」とは「薬」という意味だが劇薬である程、毒にも薬にもなるバリアフリーのスリルの意味合いもある。

羽生善治柳瀬尚紀の対談集「対局する言葉〜羽生vs.ジョイス

羽生善治が将棋七冠の偉業を達成した時の記念の出版で、柳瀬尚紀はクルマのディーラーではなくジェイムス・ジョイスの翻訳等の文学者。物理学用語の「クオーク素粒子)」の出典はジョイスの「フェネガンズ・ウェイク」から引用している。

この本で柳瀬は「七冠王なんてとんでもないタイトル独占はプレッシャーが半端ないでしょう。ほんの一瞬取れればいいんですから心身の健康のために負けちゃってもいいんですからね」と言っていた。文学の樹海と云われたジョイスの翻訳家らしいコメントではある。

能條純一月下の棋士

藤井聡太

堀米雄斗

▶ エフォートレスだよね。

二階堂ミホ(映画「トパーズ」)

日本人の美徳である「恥の概念」もまたファルマコンで、副作用がある。

手の届く場所にある欲しい物が手に入らないとかね。

これは「権威」や「価値」といった現象を、実体以上にアガメタテマツルと、そういうラビットホールに嵌ってしまう。

「神は細部に宿るというからな...」と重箱の隅ばかりつついて自分と環境を萎縮させるとかね。

意味だらけ。ロゴスがいっぱいのご時世では、Slack keyのややノイジーサウンドが気持ちがいい時もある。

自分自身の痛い経験では、高校3年の夏の甲子園予選で、当時長打力があって5番打者だったのだが、アストロ球団巨人の星などスポ根漫画の悪影響で、デッドボールで出塁しようとして当たりに行ったがストライクを取られた事がある。2アウト2塁で僕の後は下位打線だったのに。

アストロの6番打者の高雄球六のような「無の境地」までは行かなくとも、コスパとタイパの悪い「無駄な努力と思い込み」は避けたいものである。

バレエのレッスン

藤井聡太