前は仕事帰りに駅の売店で40円のジャラ銭をレジに出して夕刊紙を購入して、例えばこのコラムを読む時間が好きだった。
一時期は死んだ作家や表現者のことばかり、書き手は日替わりでも追悼テーマは同じだったので、オリビア・ハッセーが死んだことを抒情的に書いてくれそうなのは「大波小波」くらいなのだが、先日図書館の新聞コーナーに
「東京新聞の夕刊は終了しました。」
と貼り紙がしてあったので、もう読めないのだろう。新しいのは。永遠に。
岡田奈々の写真集
髪型がストレートのロングヘアという一点にフックはあるものの、オリビア・ハッセーと岡田奈々はまったくの別人物で気紛れで選んだだけなのだが、そのうち人間の機械化が加速して、見分けがつかなくなるのだろう。