カリスマギフトの使い道

村上龍タナトス

ジークムント・フロイトが糸巻き(ヨーヨーの原型)で遊ぶ子供を観察して発見したとされる「タナトス死の欲動)」のネーミングはギリシャ神話の神の名前より。

ボニーピンクの「ヘブンズ・キッチン」の歌詞で勇み足で失敗・駄作化した「GENIUS(ゲニウス)、天才」もギリシャローマ神話の神様の名前。ちゃんと調べてから書かないから釘崎野薔薇に鼻で笑われるんだよな。気持ちはわかるけどさ。

「エクスタシー」「メランコリア」「タナトス」.....村上龍のB級3部作に

LSDをキメて目隠しをし、ヘッドホンで音響フルで聴くと気が狂う」とあるが、ムサビ(武蔵野美術大学)で本格的に絵の勉強をいた彼が「お気軽にインナースペース(内的宇宙)とか言うけど、芸術家がアウトプット(外部化、表現)を禁止、包囲、封印されるのは地獄なんだぞ」と言いたかったのであろう事は察しがつく。

だから「チャットGTP(生成AI)」等の先端技術に感じる恐怖は、雇用を奪われるという経済的な現象よりむしろ、人命・精神が脅かされる危機感に近い。

フロイトタナトスをインスパイアした糸巻きで遊ぶ子供は、糸をほどく方と巻く方の、どちらでどのような表情だったのだろう。

RCサクセション「ファンからの贈り物」

この曲の演奏はタワー・オブ・パワーのホーンセクションなので、清志郎は単純に嬉しかっただけなのかもしれないが、贈り物を転送する「彼女」の半神はミューズ(音楽の女神)の事でしょう。

「カリスマ」とは「天賦の才」という意味だけど、権力者やステークホルダーの皆さんはその「GIFT」を何に使うのだろう。

後ろを振り向かない「なんちゃって大進化」じゃなくてさ。