漫画と教養の橋渡し/鉄は熱いうちに打つ

大谷翔平の「黒閃」

瀬山士郎「集合と位相/数学はいかに“無限”を数えたのか」

五条悟の呪詞

▶ 今週号のジャンプの「黒閃」の補足説明の正拳突きの図解で、ようやくベストセラーの仕組みがわかってモヤモヤが晴れた。

(上記「集合と位相」P.197より引用)

そもそも無限とは「数え切れないほどたくさんある」ことでしかなかったのですが、カントール集合論によって、我々はその二つの無限を比較する手段を得たのでした。その手がかりが「人がものの個数を数えること」というまったく基本的な行為の中にあったことは不思議ではありません。要するに個数を数えるとは、「数詞の集合」と「数えようとする集合」とを比較することなのです。

「無限にも大きさの違いがある」という世界観は.....

小柳ゆき「あなたのキスを数えましょう」

▶ 最近のアニメや漫画には時折かなり難解なアカデミック用語が出てくるけど、たがみよしひさに言わせれば

「メカは逃げなんよ。SFらしく見えるで」

というレベルで止まっているのが惜春なんだよね。

悟空(ドラゴンボール)のこのバッティングフォームに踏み込むのは意外と簡単で、欄外でもいいから▶「文献」を明示すればいい。

例えば、

諸星大二郎暗黒神話」1976年

僕は11歳の時に連載中のこれを読んだんだけど、物語のキーファクターだった「馬」について、ナレーションで「ミルチア・エリアーデという学者は、馬は神そのものだったと書いている。」と文献を紹介している。

エリアーデ幻想小説全集

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