日東駒専土岐麻子のacross the universe

土岐麻子「Gift〜あなたはマドンナ」

▶ この人はいきなり頭角を現したベテランが「チャイクルーデイバー(チチンプイプイ)」を化粧品のタイアップ広告でやったので、古内東子小野リサの後継クラスかと期待していたのだが、その後いまひとつパッとしない。

これはアーティストの実力ではなく、シュンペーターの陰謀で粉々に破壊されてしまった日本の音楽視聴環境は、自宅にラジカセもない信じられない事態に陥り、ヘッドホンばかりで部屋の空気が震える音楽をまともに聴かない文化の平均相場が下落した事に起因するのだろう。

小室哲哉のブームは音楽的悪貨にコンテンツが駆逐されてキャンユーセレブレイトできなくなって母子家庭も増えてしまったが、阿久悠が懸念していた「点滴の管みたいなヘッドホン音楽」に、ハードウェアまで破壊されてしまい、公園の子供の遊び声は騒音としてクレームが来るように、日本の子ども好きの庶民文化の調律が狂ってしまった。

土岐麻子は音楽活動はしているものの、歌唱力で彼女より劣る竹内まりやより売れていないのは、もしかしたら能年玲奈(のん)のように所属事務所と揉めたのではないかと心配になる。

ジャニーズ問題で芸能界の風向きも変わりつつあるのだから、能年玲奈は腕っこきの弁護士をつけて森昌子和田アキ子林真理子のような後見人もつけて「千と千尋の神隠し」みたいに「本名&芸名の、名前を取り戻す」ことを自民党の悲願のように諦めるべきではないと思うし、今ならあんなプロダクションは圧倒できそうな気もするけどね。警察の1日署長の仕事とかもしてるんだし。

そんで土岐麻子と組んで「30歳台のOLのマドンナ。大人の女」として脱皮・イメチェンするのはどうかな。

中川翔子

まだ幼い少女の頃に父親を亡くして、形見の「ゲゲゲの鬼太郎のDVD-BOX」を頼りに芸能界で奮闘努力して35才で結婚したしょこたんみたいなOLがいると職場がなごむでしょう。

僕はドラマの「あまちゃん」は観てないけど、能年玲奈の無邪気さは、オフィスレディ(OL)のプレッシャー(抑圧)を解き放つ鍵を持ってると思うけどね。

だから継続的なニーズで売れてるんでしょう。

女性の結婚適齢期のプレッシャーや焦りは男にはわかり難いというし。

♪Nothing  gonna change my world...(ビートルズ「Across the universe」)

オノ・ヨーコなら「仕事より結婚の方が大事」というと思うけど。