デジタル知性主義者が、デジタル反知性主義に転ぶ瞬間

大友克洋AKIRA

レコーディングのマスタリングのダイナミックレンジの波形

ご存知のようにCD音源が「聴きやすい(高品質という意味ではない)」のは、ダイナミックレンジ(可聴範囲)を限定して、音の波形のノイズを除去しているからである。

現実・技術の事情では、そうしないとデータが膨大すぎて収まりきれない。アナログレコードの方が「曲数は少ないが、情報量は多い」。

デジタル派のやり方は意外と単純。

ビッグバン宇宙論のイメージ図

宇宙を138億年の閉鎖系の空間に設定して微分積分で「聴きやすい宇宙のファンタジー」を立てて、ノイズや反抗分子を、強権や暴力、金やエネルギーで「ローラーをかけて」粛清していく。

ところが、ゴダールが「新ドイツ零年」の冒頭で「同じ音を延々と鳴らし続けてそれが音楽だと、言うのに等しい」と湖畔の映像で描いているように、

デジタル飽和。イメージの応用。

フルデジタルの音は、パラダイムそのものの限界があるのですぐ飽きる。退屈。死。

▶ここがターニングポイント。

煉獄さんの「全集中の常中の呼吸のレクチャー」

吾峠呼世晴が作中で言っている「疲れない呼吸」とは「オートマチック。トランスパーソナル心理学の自動筆記」の事でしょう。

食べログ事件

データソースに細工をされて全集中の常中で自動筆記したら、どうやって自我を守るの?

敵を設定して攻撃することで「英雄譚」はできてるけど。相討ちになる事も多いよね。