知財・タイアップの範。方程式は型にはめて楽をすることに非ず。

週刊朝日の表紙とタッチの上杉達也

産経新聞の記者が「一つ疑問がある。何故発行部数で劣るAERAではなく101年続いた週刊朝日が休刊なのか?」と書いていた。

♪疑う事を覚えて人は生きてゆくなら/不意に愛の意味を知る...(太田裕美「さらばシベリア鉄道」)

▶ そこからぼくも色々考え始めた訳だけど、幾つかの識者の分析を読むと「週刊朝日の親はお硬いブランド新聞社なので、スケベなグラビアやスッパ抜きやスキャンダルに特化する事もできず、中途半端なポジションで長年足掻いていて限界が来た」が説得力があったね。これかな▼

挫折ポイント曲線

あるいはもっと辛口に▼

山一證券の歴史

▶ 時代と庶民文化と切り結んで併走した101年の記録というのは値段がつけられないものがあるからね。

本題に戻ると、上杉達也が表紙にあるのが何故に知財・タイアップの範なのかというと、①「タッチ」の版権ホルダーは一ツ橋グループ小学館②漫画の舞台の夏の甲子園の主催は朝日新聞社

甲子園球場

作新学院江川卓

要するに「タイアップの筋が通っている。広告と販売とコンセプトのWIN・WIN・WINが成立している」とぼくには思える。それにしてもこの頃の江川は名前を無断・無料で使われまくっていたけど「有名信仰」で肖像権や使われ方に文句を言えなかったのかもね。高校生だから。

辰濃和男

▶ この人が天声人語で「風の谷のナウシカ」を題材にした時にトラディショナルな人達は「アニメを1面の看板コラムで扱うなんてケシカラン」という苦情も来たらしい。おそらく本人としても重々承知の冒険をしたのだろうけど、僕らの世代以降からすると「誰この人。あ、ナウシカの人か!」という認識の順番なんじゃないかな。「ナウシカの話なら読んでみようか」と。

イチロー

ベーブ・ルースが野球の見所を「球を遠くに飛ばして歩いて点を取るホームラン」に変革して以降、日本人のイチローが野球の「スピード&チャージ」にリボリュートした。それでも野球の流行スタイルは変わらない。それだけ走って魅せる選手と監督の作戦が少なくなったということか。

▶ それなら何故「プロ野球より甲子園の方が面白いよな」という需要が絶えないのだろう。

サム・アルトマンのテレビでの発言

▶ 結論として何をいいたいかというと、他人が作った作品の引用や文献等というものは、上記のように「筋が通っている」ことが非常に大事なのだよ君。

アニメ「キューティーハニー」(永井豪)の決戦兵器「ハニー・スペシャル」の宝石の価値のハイパーインフレーション攻撃でシスター・ジルが踊り狂ってるだけならいいけど、株価にも影響するんだから。

サムはその辺に気づき始めてるんじゃないかな。

AERA

ではまた。