賃上げあれば賃下げありがフェアでしょう

人間は、足を上げたら、次は下ろさないと前に進めない。(詩人のタゴール

スパイダーマンのウェブ・シューター

アルファベット社(Google)が誇る最速クローラー検索エンジン)「スパイダー」の名前はこの映画が由来なのかな?

現実にはこの数億倍以上の速さでウェブ上の情報をキャッチしてくるのだけど、こういう見せ方をしないとそれがどれだけダイナミックな事なのかがイメージできない。

蜘蛛の糸は1本でも強いけど、束ねると超合金なみの強度があり、しかも柔らかい。

蜘蛛の巣は自身の耐久性以上の外圧がかかると、一部の脆い部分が破れて、巣全体が壊れないような歯止め機能があるらしい。すごいけどね。人間社会に置き換えて冷静に考えてみよう。

労働組合が「賃上げ」を要求して上手くいったと仮定して、では景気と業績が低迷した場合に「賃下げ」を要求する労働組合は寡聞にして知らない。

その場合にどうやって会社経営を維持するかというと「非正規雇用者や不人気な社員の解雇」要するに「口減らし」をする訳だが、上げる時は一致団結で闘志を燃やすのに、口減らし解雇の場合は「他人事で知らん顔のシャーデンフロイデ(他人の不幸は蜜の味)」の人がほとんどで、ある意味それは普通の事になってはいまいか。

その現状把握ができないままで「子供と孫の世代に負の遺産を残さない、痛みを共有できる政策を!」とメディアの舞台でカッコつけたって響くわけがないんだよ。

「仕事の戦友100人を解雇するぐらいなら、1000人の賃金を下げて雇用を維持してほしい」そう言える人がいてもいいと思うけどね。

社会の網の目は難しい。

ウェブ・シューターの玩具。助け舟とも言う。