①サイモン&ガーファンクル「サウンド・オブ・サイレンス」
②映画「卒業」1967年
ジ・アルフィー「メリーアン」
♪遠く聞こえるチャペルの鐘/あなたを奪う夢を見た.....
①は②の映画主題歌。1967年だと僕もまだ2歳未満だったのではっきりと覚えてはいないが、当時は今のような多チャンネルのメディア環境ではなかったので何度も再放送された有名な作品。
「チャペル」というのがキリスト教の教会の事だと知っていれば、メリーアンの2番の歌詞が上記の映画「卒業」のラストシーンを表現しているとすぐわかる。坂崎幸之助はサイモン&ガーファンクル大好きっ子だし間違いないだろう。
「マーケティング」という広告用語が流行りはじめたのが1980年代だけど、そのあたりから、西武のPARCOや糸井重里がやっていた本来裏方の「コピーライター」が憧れの花形仕事に認知されてきた頃(高橋幸宏のセンスね)から、一般的にも「言葉」を戦略的に使うようになった。
昔はもっとシンプルに「みんなが知ってる名作映画の歌詞で気持ちを共有したい」とか「この歌をきっかけに去年はマリエンバートで君とパントマイムしてたっけ」と悪戯やスノビズム等のおおらかさがあったけど、最近のオマージュや引用は世知辛いよな。
創作に細かいエビデンスなんて不要だったものだけど。商業主義が飽和したからかな。
レオナルド・ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」パリのルーブル美術館所蔵。
同「岩窟の聖母」ロンドンのナショナル・ギャラリー所蔵
ではまた。