相川七瀬と能年玲奈とYOASOBI

漫画「AKIRA

相川七瀬「BREAK OUT!」

マーシャルのアンプ

▶ 昔は「ハードロックはエフェクターなんかつけずにマーシャル直のフルアップ」と言ったものだが、そんなことしたらヘッドホンでも鼓膜が破れてしまう。

相川七瀬の歌唱法は、声帯を開きっぱなしにして、宇多田ヒカルの「オートマチック」とは別の角度で「軌道」に身を委ねるパフォーマンスなので、感情表現はしづらいけど、ロック歌謡だからそれはそれでいいのである。

のん(能年玲奈)「僕は君の太陽」

▶ この曲もマーシャルフルアップなんだけど、この子の場合は明るくて笑えるんだよね。通常、何かをブレーク・スルー(壁を抜ける)する時は、猛禽類みたいに眉間に皺を寄せて突撃するものなのだけど。

YOASOBIのayase

▶ こいつらの「夜に駆ける」のベースラインがTALASのビリー・シーハンみたいでびっくりした話は何度か書いたけど、バッキングの電子ピアノのシーケンサーのリフレインが「ベロシティが壊れてんじゃねえの?」というくらい明け透けな単調で、「これはゲーム音楽の影響だけではなく、ミニマル・ミュージックの蛹(サナギ)かもしれない」と思うようになった。

チャットGPTでも何でも、「正解を固定した瞬間にズレていく」のが四次元世界の掟だからね。

だからオフコースは「言葉にできない」と言ったんだよ。ショーペンハウアーとか。