餓鬼道

(▼ Wikipediaより引用)

餓鬼(がき、梵: preta、巴: peta、音写: 薜茘多)は、仏教の世界観である六道において餓鬼道(餓鬼の世界)に生まれた者。

原語の preta (プレータ)はかつては死者の霊を指したが、仏教において輪廻転生の生存形態である六道に組み込まれた。

 ▶ preta は鬼とも訳される。鬼は中国語で死者の霊・亡霊を意味している。

餓鬼は、三途・五趣(五道)・六趣(六道)の一つ。

▶ 餓鬼は常に飢えと乾きに苦しみ、食物、また飲物でさえも手に取ると火に変わってしまうので、
決して満たされることがないとされる。
ただし、天部と同じように福楽を受ける種類もいるとされる。

▶ 餓鬼の住処
餓鬼の本住所は、閻魔王が主である閻魔王界である。

▶ 餓鬼の種類
無威徳鬼と有威徳鬼の2種類があり、無威徳鬼は飢渇に苦しめられるが、有威徳鬼は天部と同じく多くの福楽を受ける。

▶ 阿毘達磨順正理論
少財餓鬼と多財餓鬼の2つを有財餓鬼ともいう。

26.羅刹(らせつ)、
生き物を殺して大宴会を催し、少しの飲食を高価で販売した者がなる。四つ辻で人を襲い、狂気に落としいれ殺害して食べる。

34.樹中住(じゅちゅうじゅう)、他人が育てた樹木を勝手に伐採して財産を得たものがなる。樹木の中に閉じ込められ、蟻や虫にかじられる。木の根元に捨てられた食物しか喰えない。

民間信仰における餓鬼
仏教の布教とともに餓鬼が市井に広まると、餓鬼は餓鬼道へ落ちた亡者を指す仏教上の言葉としてではなく、

飢えや行き倒れで死亡した人間の死霊、怨念を指す民間信仰上の言葉として用いられることが多くなった。

こうした霊は憑き物となり、人間に取り憑いて飢餓をもたらすといい、これを餓鬼憑きという。

諸星大二郎暗黒神話