解剖学者の養老孟司
▶ この人の言葉で最も印象深いのは
「この大きな川どうやって出来たんだろうと子供の頃に不思議に思い、川沿いを辿って山に登った事があるんです。百科事典で、小さな水の流れが地形の自然で集まって大きな川になったという解説では、知識で理解はできても、感覚で納得できなかったので」
というコラム。学者の才能の芽吹きを感じるエピソードだよね。
渡辺恒雄「派閥」
▶ この本、前から気になってたんだけど入手できていない。復刊されてるかもしれないので書店を彷徨ってみるかな。
【上記の目次】
目次
前篇 派閥の芽生え(派閥と領袖;派閥と政治資金;派閥と選挙区制;派閥と猟官;派閥と政策;官僚と政党)
後篇 派閥の形成と領袖の系譜(悲劇の派閥;譜代・外様の葛藤(岸派)
党人派の結束(大野派)
実力者の誕生(河野派)
中間派の宿命(石井派)
官僚陣営の進出(池田派と佐藤派)
孤独な勝負師(石橋派)
保守と革新との間(三木派)
寝業師の終末(大麻派)
元首相の限界(芦田派)
革新派青年将校団(北村派)
新興派閥群)
▶ 日経新聞「私の履歴書」を製本した「君命も受けざる所あり」(渡辺恒雄)は持ってるんだけど、文藝春秋のインタビュー特集とか、この人の書いたものは面白いんだよね。タブーラインの中枢近辺の天将奔烈で。
大学のサークルの新入生勧誘の一幕
▶ 大学のサークル選びというのは、その後の長い人生でも重要なウェイトを占めるものなので「パレードの賑わい」が溢れている。
こういうパフォーマンスとか。
野球や駅伝のように、中学高校時代から入部ターゲットを絞っているゲゼルシャフト系の人はともかく、多くの新入生は漠然とキャンパスを歩きながら、それでも「目的因子」や部室の有無など「環境因子」等で吟味する訳でしょう。
オカルト研究会の佐々木先輩(虎杖悠仁が呪術高専に転校する前に所属したサークル)
虎杖は呪霊に食われそうになったこの子を救い出すのに、力が足りなかったから、伏黒恵が持ってきた「宿儺の指」を食って、それから数奇な運命に巻き込まれて行ったのだけど、養老孟司風に考えるならここが源流の一つなんだよね。
(Wikipediaより引用 ①)
キャスティング・ボート(英:casting vote)とは:
議会において法案や予算案、首班指名などが可否同数の場合、議長の職権で可否を決めること(議長決裁)をさす。
キャスティングボードなどの記載がよく見られるが誤り。
また「ボート」とは「投票(vote)」のことであり、「小型の船舶(boat)」とは無関係である。
▶ 勝利の女神:インドまぐろ子/高橋のぼる「リーマンギャンブラー マウス」
(wikipedia ②)
この本来の意味から転じて、2大勢力が拮抗しいずれも過半数を制することができない場合、第三の勢力が事実上の決定権を行使できる立場になることをさす。
このようなキャスティング・ボートを握る政党は拮抗する両勢力に対し非常に強い立場に立ち、しばしば二大勢力から様々な有利な取引の持ちかけが行われる。
・事例
日本では、国会において二大政党の勢力が拮抗している時の少数政党や、政党(主に自民党)内における二大派閥(勢力)以外の派閥(勢力)が、いずれかの陣営に付くことで政局の動向を左右できる場合に「キャスティング・ボートを握っている」という風に使われる言葉である。
関連項目
伯仲国会
ハング・パーラメント
投票用紙
▶ 自民党の政治家が、どのような目的と動機で「派閥」に所属を望んだのかは寡聞にして知らないけど、「日本の投票率の低さ」の原因の一つは「一票じゃ弱く儚くて何も変わらない」という無力感とシニシズムがあり「投票先の人たちが、何を企んでいるのかわからない」という不信感なのだけど、派閥の衣替えで「政策を研究するサークル」になるのであれば、多少は掴み所が出てくるのかもしれない。
20年近く日記を書いていて思うのは「お金(ギャランティ)を貰って、仕事で書いていたら、こういう術式展開はしないだろう」という事。
政治にも「利害関係のないアジールの場」があってもいいと思うのだけど。いい機会だし。
インターネットに頼るんじゃなくてさ。
若者は適応能力が高いんだから。
夢があれば。