悪用と混乱のエントロピー

糖尿病の新薬を、美容整形が乱用して薬剤が不足するとかね。

▶ 糖尿病のネーミングを変えても、病気は病気だからね。

藤子不二雄「おばけのQ太郎」

▶ 昔はこういう大喰らいの居候は

「穀潰し」

と言われたものだが、呪霊(おばけ)にこういう待遇をするのがギャグ漫画として成立していたのが、高度成長期と公害問題等の、恥と罪の意識のリトマス試験紙にもなっていたのかもね。

映画「楢山節考」原作:深沢七郎

▶ 寒村の掟で母親を山に捨てに行く場面。

コトバンクより引用)

新約聖書(マタイ伝七章六)の大正期の翻訳をみると、

「聖なる物を犬に与うな。真珠を豚の前に投なぐな。おそらくは足にて踏みつけ、向き反かえりて汝らを噛みやぶらん」

とあります。


この豚はかなり獰猛な獣のようで、今日の「豚に真珠」の豚から受ける印象とは相当な隔たりがあるといえるでしょう。

また、明治後期から大正にかけての用例では、「豚に真珠を投ずる」や「~を撒く」など、動詞がついた形ですが、その後はたぶんに「猫に小判」の影響を受け、しだいに動詞が省略されるようになりました。

現在では、聖書との関連は特に意識しないで、「猫に小判」と同じ感覚で使われています。

日本でも童話やアニメを通じて、「豚」が「猫」と同様のかわいいキャラクターとして徐々に社会的に浸透してきたことがその下地となったようです。

〔英語〕Do not cast your pearls before swine.(豚の前に真珠を投げるな)

▶ どんなにかわいいキャラクターでも、豚に真珠の価値はわからない。

渋沢栄一やジェフリー・ヒントンが言ってるのはそういう事だよ。

劇団 燐光群「くじらの墓標」

キャッチコピー

「自殺する動物は2種類しかいない。ニンゲンとクジラである。」

▶ これはおそらく、両者が陸と海の食物連鎖の頂点だから、という意味だろう。

何かが麻痺しているのかもしれない。