打撃フォームのイドラ(偏見)

バッティングセンターに行ってきた。

実に久しぶりなのと、年齢と体力と神経伝達力の衰えを差っ引いても、ボールを待てなくて手首をこねて凡ゴロになってしまう。

なので2ゲーム目で思い切って一本足打法で打ってみた。当たる。右に飛ぶ。高校時代に野球仲間にほめられたのは「右中間に伸びていく打球」なので、勘が戻ってきた。

王貞治早稲田実業高校)のノーワインドアップ投法

当時の王貞治は球は速いがコントロールが悪かったので、体幹のブレの大きいワインドアップではなく、ノーワインドアップで投げていた。

一本足打法の初心・動機も同じで、プロ野球の選手になってからも、ボールを待てずに迎えに行ってしまう悪癖が抜けずに、巨人の荒川コーチが苦肉の策で一本足打法を練習させた訳で、漫画のようにホームランを打つために編み出した打法ではない。

僕らの世代の野球人にとって一本足打法は「紫禁城」のような聖域のバッティングフォームであって、全ての高校の硬式野球で真似をしてる人を見たことがない。

ところがコレ、悪癖の矯正には有効だと先程知った。自分のフォームとは別のコンセプトの型が入るので「クラッシュ(モード用語)」のトバグチが掴める。

ストリート・スライダーズ「エンジェル・ダスター」

一時期伸び悩んでいたスライダーズは、言葉は悪いがローリングストーンズの下請けを徹底してやっていたのだが、そのストーンズはバンド名からもわかるように1930年代の黒人ブルースの下請けを、ロックにモデルチェンジしたサウンドなので、スライダーズは謂わば「黒人ブルースの孫請」のクオーターなのだが、ギターの蘭丸が機転を利かせて「ブルースよりレゲエを入れよう」と提案し、日本の観客がノリやすいビートに脱皮した。

▶ これを人間がトライすると自己組織化のバランスが働くんだけど、デジタルでやると付け焼き刃のルッキズムに陥り、「よすぎる(過ぎたるは及ばざるが如し)」の媚を売ったサウンドになってしまう。

位置エネルギーと運動エネルギー(ニュートン

日経平均株価 2024年2月

バブルの懸念を除外したとして、株価が上がるのは結構な事だと思うけど。

物の理(ことわり)として、トレードオフで「退化する部分」もある。

それを躁病的に「進化の新たな地平へ!」なんて言ってたら、理想化のおじさんと国語辞典の編集者に蔑まれると思うけどね。

五条悟

こういう風に。