リアビュー/ルッキズムの対義語。笑いの依代

原たかし「ムーチョ・マッチョ・マン」

五条悟「位相・波羅蜜・光の柱」

若者言葉というものは、三省堂が辞書化する程に、意味(五常の義)が散乱しつつあるが、それはコロナ・ウイルスがワクチンの攻性防壁をすり抜けて変異を重ねるように、文化的生態系にとって自然な事でもある。

でも上記3段目の宿儺と魔虚羅の造形を「ドン引き」とは表現しないでしょう。

五条の六眼のガチに「たじろいで後退り」しているのが物語の前後関係から導き出される「リアビュー(リアルビューティー)」(僕の造語)だからね。

レイフ・ギャレット「ダンスに夢中」

空天雪(ソラ タカユキ)/逸茂エルク「ツー オン アイス」

▶ 五条悟は軽妙洒脱なユーモアが持ち味なので「本気出すよ」というシグナルに宿儺と魔虚羅はアドレナリンのペア作用で逃げる姿勢になったのは理に適ってるのだが、極度に理想化されたこの「空天雪」はほぼ還暦の僕には「イタメン(痛い人)」だったので、先日の日記で

「ホストクラブの若旦那」とクサシタのである。

川崎麻世「レッツゴー・ダンシング」

映画「翔んで埼玉」

▶ こういう風に「笑いの依代」を注射してマドンナ:早乙女綺更の憧れを大谷翔平にしてみようと思った。上條淳士風に。

ツー オン アイス

映画「ゴダールのソシアリスム」

この映画で突然出てきた女が

バルザックの悪口を言ったら殺すわよ」

と中年紳士を睨みつけるシーンがあって、そのストップモーションが体感時間で1分間ほど続いたので、にらめっこに負けた時のように僕は映画館で笑い出してしまった。

他に笑ってる観客はいなかったが恥ずかしくはなかった。

「推し」や「リアビュー」とはそういうものだ。

ドラえもん

逸茂エルク「ツー オン アイス」