サソリの思い出

五条悟の「応」

これはたぶんEveの主題歌「廻廻奇譚」の歌詞「応えてくれよ」へのアンサーだと思う。

五常を解く」という歌詞。

勅使川原三郎+KARAS「ABSOLUTE  ZERO  絶対零度

なとり「絶対零度

絶対零度というのは

摂氏ー273.15℃が0K 零ケルビン

この時空のあらゆる物質が静止する極低温。温度はこれより下には下がらない。加速器実験や先端科学ではKケルビンで数える方が便利だったりする。

▶ ダンサーやミュージシャンは科学者ではないので、なとりが「すべてを燃やし尽くしてよ絶対零度」と歌っているように、物理的な温度がテーマなのではなく、例えば、立正佼成会創価学会が互いに日蓮立正安国論を立てて喧嘩するような感じなのだろう。

サソリ

勅使川三郎+KARASは「夜の思想」を観てから実に多大な影響を受けた。あの頃は若くて行動的だったから、当時目黒駅近辺にあった勅使川原三郎の事務所にも遊びに行った。

その玄関の靴箱の上に飾ってあったのが「サソリの剥製」だった。「これは本物だ。ちょっと前まで生きていたサソリだ」とすぐわかった。

本物を見るのはとても大事な事で、その頃開催中だった「テートギャラリー展」で

エバレット・ミレー「オフィーリア」

この絵の本物も観た。

おそらくは樹木希林もテートギャラリー展に足を運んでいたのだろう。

五条が「黒閃」の説明で「絶対的な瞬間のアウトプットを、狙ってできる術師はいない」と言っているが、僕も同感だ。

人生表現においては、そこには力(パワー)の強弱や技術(テクニック)のレベルの高低は本来関係ない。

だからルッキズムに走る必要は無い。