アイドルの墓標

山口百恵曼珠沙華

昭和20年生まれの作詞の阿木燿子が「マンジュシャゲ」ではなく「マンジュシャカ」と読むように指示したのは、シャゲよりシャカの方が歯切れがよくロックだし、曼珠沙華の花びらは上を向いて丸まっているので象形的にキラキラネームにしたのだろう。

二十歳の小娘が肌を晒して写真におさまり、しかもそれを販売することを成功とする恥の墓標として作ったのかもしれない。

曼珠沙華の根の毒を盛って吐血させて殺したのは、あの男に愛を感じなかったからです。」と、紀州ドンファンの妻の気持ちを歌い上げている。

これが「ありのままの自分」というもので、ルッキズムのキレイキレイの歌には取り付く島、依代がないので、桑田佳祐の♪終われない彼と寝てる。割りとよくあるタイプの君よ...でそのままズブズブで結婚出産。という「トレードオフの避雷針」があったんだけどね。桑田の場合はそこからエロースに山口はエゴン・シーレみたいな頽廃を匂わせながら上げて終わらせてるのが「演歌リリース」のある土壌だったのだろう。

今はフォークソングのハンド・イン・ハンドが多いけどね。