神強制(神奉仕)の労働と神の消費行動

アン・ルイス「ラ・セゾン」作詞:三浦百恵、作曲:沢田研二

1970年代以降「日本語をロックのビートに乗せる」事はポスト阿久悠世代の作詞家にとって骨太の挑戦課題だった。

アン・リンダ・ルイスはファニカン(ファニーカンパニー)の桑名正博の女房だったので、こいつが「セクシャルバイオレット・ナンバー2」なのだが、父親がアメリカ人で母親が日本人のハーフの彼女の語学力は、イギリスの植民地時代の香港人アグネス・チャンとともに、歌謡曲とロックにとって貴重な存在だった。

♪ざわめきが起こったら/私をご覧/La Saison d'amour/言葉と瞳と指をからめて/
ひと夜の底へ堕ちて行くの/Ah Oui ma Saison.....(ラ・セゾン)

花の中3トリオ」でホリプロに就職したから私は中卒で学歴がないけど、書くことは好きなのよ。書きたい事を書くために、辞書を引くのは楽しいわ。フランス語に堪能な三浦友和の女房(旧姓山口百恵)作詞のこの曲は「サビに、受けのパートがある」のが面白い所なんだよね。

♪Get up!  ▶  Get on up (JBのセックスマシーン)

♪Get back  ▶  ジャンジャンジャンジャーン(ビートルズゲットバック

♪メリーアン ▶ ジャンジャンジャンジャーン(THE ALFEE

ファンク用語でいえば「Ride On」してる訳。さすがGSのザ・タイガース沢田研二の作曲だね。ニュアンス(仏語)でfeelしている。

だけど「La Saison d'amour」を直訳すると

映画「恋の季節」(松竹)

ピンキーとキラーズのヒット曲を元にした青春映画。

桑田佳祐山下達郎らが弘田三枝子のインスパイアを受けたように、往年の昭和歌謡はメロディと抒情詩の宝庫なんだよね。

「恋のバッドチューニング」や「TOKIO」で堤清二辻井喬)のセゾングループの座付きコピーライターの糸井重里と仕事をしていた沢田研二は、鉄道並みの安定感を誇る阿久悠の見えざる手を脱却して、La Saison d'amourと、メジャーリーグで戦うバッティングフォームには、フォロースルーがポイントだと主張していたのだ。

エンゼルス大谷翔平のフォロースルー

ダン・ブラウンダ・ヴィンチ・コード

五芒星(ペンタグラム)のペンダント

六芒星(ヘキサグラム)のタロット占い

ぐるなびロゴタイプ

マッシブ・アタック「プロテクション」

この曲のトーンは、ブライアン・フェリーのロキシーミュージックのインスパイアを受けていると思う。

こういうのは「伝授や継承」というのであって、「引用や盗用」ではない。

所謂「mime、MEME(ミーム)」文化遺伝子ね。

タイトルの「神強制(神奉仕)」とは、例えば明治神宮に参拝に行って「お賽銭を、僕の虎の子の郵便貯金の1万円で納めますので、坂本龍一教授の最後の願いを叶えて下さい。カシコミカシコミモウス。祓い給え清め給え」と「神との交換様式D」の神通力を期待するというもの。

「神の消費行動」とは、風水師の安倍晴明のシンボルマークでもある一筆書きの五芒星(ペンタグラム)は二足歩行直立猿人の上向きで「図形の上下の対称性」にはなっていない。「木・火・土・金・水」のフィフス・エレメント(五大元素)の循環構造の象徴ではあるけれど、ビッグバン宇宙論の膨張(インフレーション)宇宙のエントロピー構造では「受け。消費」の「辻褄・決算」が合わなくなる。

阿修羅像

萩尾望都百億の昼と千億の夜」(原作:光瀬龍

フォロースルー。キース・リチャーズが云う所の「ROCK&ROLLのROLL」の事。チャーリー・ワッツはジャズドラマーだからね。

スウィング、グルーブ、リムショット

SADE「The Sweetest Taboo」