アストロ球団の「ファントム魔球」
▶アンダースローからオーバースローに転じるフォームから繰り出されるファントム大魔球は、スポーツ科学分析が未熟だった時代の創作者の先見の明であり、単なる形骸的なポーズではなく、呪術師が組む印や祝祭的なシニフィエの宝庫である。
佐々木朗希
悪たれ巨人の「ライザーボール」
▶ プロはどんな速い球でも2球続いたら打つ。というが、佐々木が出始めの頃のバッターの空振りのほとんどがボールより下を振っていたのを見ると、あの長身から来るスピードボールは体感と予測動体視力にとって、アンダースローとオーバースローの球筋の違いのような異次元の軌道だったのだろう。
では、伊集院大門がヌンチャクで計測した「球が消えてから再度現れるまでの落差の45cm」は何を象徴しているのか。三振を取るだけが目的なら、消えたままキャッチャーミットに収まる方が効率がいい筈なのに。
ジークムント・フロイトは子供が糸車で遊ぶのを観察して「タナトス(死の欲動)」理論を着想したらしい。
エロスとタナトスの概要図
映画「螢」
▶ フロイトが観察していた子供の糸車遊びは「(名前を忘れたが)フォルト/ダー(いないいないばあ)」の系統の遊びだったらしい。
この映画の小道具で、哀愁ヒロインの南果歩が宝物にしている古いヨーヨーを、僕は「丸見えなんじゃないの?」と少し恥ずかしく思ったが、あのくらいの説明調の表現でもいいのかもね。
ファントム魔球
レジリエンスの成長の振幅の例
日車寛見(呪術廻戦)
▶ 少年ジャンプの子供の読者層が「こんな難しいこと、わかるわけねえ」と驚きながらも、オタクに「鬼滅はもう古い」と言わせるほどの人気を維持しているのは、芥見下々が深層無意識下で
▶ 子供からゲーム機を「没収」する母親
この子達の世代の気持ちや情動とコミットメントしてるからなのかもしれない。
車田正美の「香取石松」のように。