おかっぱ(御河童)とボブカットのあいだ/あるいはファム・ファタール

あのちゃん

Wikipediaより編集して引用)

おかっぱとは:文字通り河童に似ているということに由来する。
「おかっぱあたま」といえば少女の髪型を指すようになった。

ワカメちゃんとタラちゃんとイクラちゃん

少年の場合は「稚児頭(ちごあたま)」と言った。

成人女性のショートヘアが一般に広まったのは、西欧でも第一次世界大戦以後のことである。

歴史的に、西洋の女性は通常髪を長くしていた。若い女子、女優、そして数人の「上流」もしくはファッショナブルな女性は、第一次世界大戦前から短い髪にしていたが、たとえば1910年にフランスの女優ポレールの「短くて黒い髪のショック」等。

▶ 戦争の仕事に従事する女子が、長い髪の不便さに気づくまで、この髪形は一般的に素敵だとは見なされなかったのである。

映画「あゝ野麦峠

1909年ポーランドの美容師で、アントワン・デ・パリと呼ばれたアントニ・シエルプリコフスキーは、ジャンヌ・ダルクに触発されたショートボブカットのファッションを採用。

彼のクライアントの中には、ココ・シャネル、ルーマニアのマリー王妃、サラ・ベルナールグレタ・ガルボ、米国のファーストレディのエレノア・ルーズベルトブリジット・バルドーなどの個性的な女性たちがいた。

ダンサーであり、ファッションのトレンドセッターのアイリーン・キャッスルは、1915年に「キャッスル・ボブ」アメリカの聴衆に紹介。 1920年代初頭に映画女優のメアリー・サーマン とコリーン・ムーアによって普及。

アメリカでは、「フラッパー」と呼ばれた若い女性たちの間で、この髪型が流行した。

折りしも直線的なスタイルのシャネルスーツと相まって、1920年代を特徴づけるアール・デコファッションのスタンダードとなった。

また、同年代後半には女優ルイーズ・ブルックスが映画『パンドラの箱』でこの髪型の持ち味を活かし、男を破滅させる魔性の女ルルを演じたことでよく知られている。

映画「ファム・ファタール

日本でも洋装の普及に伴い、昭和初期にモガのヘアスタイルとして、東京その他の大都市を中心におかっぱが流行した。

成人女性がこの髪型にすると少年のような雰囲気が出るため、従来はモード系の髪型と受け止められていた。

薬師丸ひろ子

ナタリー・ポートマン

しかし、1970年代後半から1980年代にかけてアメリカの成人男性の間でも流行したうえ、同年代終盤からアメリカ版『ヴォーグ』の編集長アナ・ウィンターが「看板」にすると、一般的な髪型の1つとして定着した。

ダーウィンフィンチ

1990年代初頭にシンディ・ローパーが髪を非常に珍しい髪色とボブのヘアカットにしていた他、その後も1994年の映画「パルプ・フィクション」のユマ・サーマン、1995年の映画「レオン」のナタリー・ポートマンらがボブのヘアカットで印象付けた。

ナタリー・ポートマン

乙骨憂太と五条悟

ちびまる子ちゃんさくらももこ