200%の虚式茈を放つ前の五条悟
離れた位置にある風船を割ることができるナポレオン・バロアのパンチ(リングにかけろ)
▶ たがみよしひさ「GREY」で暗闇の塹壕で向き合った敵と、どちらが先にトリガーを引いてしまうかの我慢比べの場面があるのは、銃弾を撃ってしまうと火薬と摩擦で光が漏れるので、自分が隠れている位置を察知されてしまうから。
ボクシングや柔道に体重制のルールがあるのは、物理破壊は、外部から瞬発的な力を介入されて耐久性のピークを破ることだし、「炎」という化学現象も「急激な酸化」の事なんだよね。
インターネットのSNSで、パンチの飛んでこない場所から悪口を垂れ流してるからそうなるのも仕方がないけど、例えば島村ジョー(009)が加速装置を入れてマッハ5でぶん殴ったら、自分の拳も腕も粉々になってしまうだろう。自分にもダメージがあるのが普通だった。
そういう体験的な痛みがイメージできないのは社会環境のせいでもあるんだけど、僕から見ると「ビームの応酬の漫画は軽くて面白くない」と思うんだけどね。
タキオン粒子
宇宙戦艦ヤマトの波動砲は、エネルギー充填120%になると、艦首砲口から蛍のような粒子が泳ぎだす。
松本零士が「波動砲は、単に口径の大きい主砲ではない。まったく設計の次元が違う決戦兵器なのです」と言っていた。
僕は芥見下々が「虚式」と名付けたので、タキオン粒子がいつ出てくるのか心待ちにしていたのだが「赤」と「青」の部分集合の「紫」はもったいなかったな。上記の絵の構図が救いではあったが。
子供時代の悟空は、亀仙人に師事してすぐに「かめはめ波」を体得してしまう。
この辺の感覚は鳥山明の天才性と時代を読むセンスだと思うし、ビームの流行の先陣を切ったのはこの「かめはめ波」だと毎日新聞の夕刊に書いてあった。
ビームそのものはもっと昔からあるけどね。「波」だから。当然周波数もある。
岬