空天雪/逸茂エルク「ツーオンアイス」
▶ 漫画を読んでいて驚いたのは実に久しぶりだけど、このライバルキャラクターは、自分が生まれつき美形で、それに群がる推しの女の子達を憎んでいる。
それを知ると上記のつかみのコピーの意味合いも味が出てくる。
車田正美以降、「必殺技は名前を変えただけ」という自民党の金太郎飴みたいな習慣が少年ジャンプにはあって、両面宿儺にしても呪術師というより、大人になってから強いバッティングピッチャーみたいな格闘家になってしまった。
子供読者たちはあの中途半端な呪術の解説でも、自分なりに解釈して社会勉強してる筈なんだけどね。
「呪い」というのは主に心にかかるものなので、なとりが「忘れてしまおうぜ」と歌うように小さなヒントを求めている訳だが、もったいないと思うよ。「簡易領域」などは使い勝手がいいけどね。
▶ さて、空天雪はこれからどんな悪役振りを発揮するのだろう。「美」は難しいから、YOASOBIが文学(小説)を下敷きにしているように、覆面でいいから監修に作家や詩人を入れるべきだと思うのだけど。
フィギュアスケートの監修は入れてるんだから。物真似が得意な僕でもこれは難しい。
単なる「陰険な意地悪」に陥らない事を祈りたい。