定点パンチカット/1週間の尺度の手すり

ユマ・サーマンと踊る中年のジョン・トラボルタ(映画「パルプフィクション」)

▶どうやら自分の勘で決めた「スマホ依存症の治療」の「自宅の固定パソコンでしかブログを書かない」は効果がありそうだ。「シリンダー」の進化型。「IBMのパンチカードシステム」の、雑念リダクションの応用。

検証の過程で「移動体通信網の普及で、村上春樹ノルウェイの森のラストシーンの台詞のように、自分がどこから電話をかけているのかの地政学的な見当識が希薄になった」ことがわかったし、人間の体感時間が年々短くなる仮説で「年齢を分母とした分子の1年」があって、生後1歳の赤ちゃんは1/1年。還暦の人は1/60年なので「なんだよもう8月かよ。随分早いんじゃないの」というのを、科学的な正確さはともかくとして、要介護者の時間感覚を想像するのに役に立つ。

認知症の中核症状と周辺症状。

見当識障害(場所と時間)は中核症状なので、早め早めにアミロイドβを払拭するのに、何か目印を作るのは効果がある。

ベストポジションバー(移動可能)

手すりというものは、ただ体重を支えるだけではなく「その先に段差がありますよ」とか「動く気になるチョロQ効果」等がある。邪魔に思う人もいるけど、この尺度のものが「取れそうで取れない野球のノックの位置」にあると腰が10cm上がる。重度の人は届く位置に調整するけどね。

カレンダー(2023年8月)

在宅介護で同居の家族がテンパって心理的虐待等につながりやすいのは「カレンダーに✕印だけはつける約束をしているのに、それもできないんです!」というのが結構ある。デイサービスの曜日も忘れてしまう場合は訪問ヘルパーの送迎介助を入れたりもするんだけどね。

ケアプラン3表の週間サービス計画表

▶買い物代行のたびに「チラシをもらってきてね」という人が、古いチラシをくしゃくしゃになるまで見ていたので「週刊誌でも買ってきましょうか?」「そうね。買ってきて」というので、適当に選んで届けたら次の週に「新しいの買ってきて」と見当識障害が改善したことが何度かある。

どうせこの先、生成AI付きのしゃべる人形とか出回るようになるのだろうけど、人形と会話している姿は僕から見ても違和感があるし、山口百恵「コスモス」のように

♪縁側で週刊誌を開いては/扇子で風を送るように/何度も繰り返し眺めている/デイサービスの脳トレは嫌がるのに・・・

そういう小春日和の時間帯が増えるような気がするね。プラン3表に書くといろいろ突かれそうだから経過記録に控え目にしか書かないけどね。

車田正美リングにかけろジーザス・クライストの「ネオ・バイブル」

▶そもそも「1週間の尺の長さ」は旧約聖書の創世記で神が「光あれ!」と言ってから始まり、6日で宇宙を作って1日安息日の「7日間」という「尺度の単位」があるからね。どこかに1本「お楽しみが更新されるベスポジ(週刊誌)」があると生活習慣にメリハリができる。

チェッカーズギザギザハートの子守唄

週刊誌「サンデー毎日」2023年8月1日発売号

▶どうやらここの編集部には歌心のある人がいるようで、ネットを中心に集中砲火のバッシングを受けている広末涼子を、千石イエスの方舟みたいに弁護・援護しているので

♪ちっちゃな頃から悪ガキで、ヘイ!と、買ってきた。

こういう弁護を司法資格を持っている人が正式な場でやると大体は「精神疾患により責任能力なし」という定番が出てくるのだが、それもどんなもんかなと思うなかで、人道的なカウンターをあてられるのは「パルプフィクション(紙質の事)」や週刊誌のテリトリーだと思うんだよね。

ページをめくって高橋源一郎「これは、アレだな」Vol.131『誰も知らない』の巻では

「問題の女 本荘幽蘭伝」を題材に、多数の文筆関係者に問い合わせたが、知る人はいなかった。というフェミニズム雑誌の元祖「青鞜」すらも、恋愛遍歴に関しては「幽蘭女史の足元にも及ばない」という強者の話で読み応えがあった。

うすた京介「すごいよマサルさん」の「ダバダバ」

▶このくらい面白かった。

五木寛之の「ボケない名言」のコラムもあるし、定期購読することにした。

ではまた。