少年ジェンダーと、おっさんジェンダーの、差異とベクトルの不協和音による弊害

原田知世「リセエンヌ」

♪昔読んだ/小説では/ヒロインはみんな/十七歳/早く大人になりたいって/そっと胸の中/祈った...

▶ 彼女がこの歌詞の中で表現している「十七歳にとっての昔読んだ小説」とは何時頃なのだろう。

ぼくは今、57歳なので「昔」と一言で言っても40年のストックの差がある訳だけど、これはコンピュータで計算できるものではないし、するべきでもない。

山本五十六の人材育成の心得

▶ 日本政府やマスコミ等が「少子化対策」や「年金」や「健康保険」や「賃上げ」等を理論武装して討論したり、暖簾に腕押しで流したりしても、それらの財源をこれから生産する社会人予備軍の、

少年サンデーや別マを読んで「大人をウザがりながらも、憧れや推しを見つけて成長過程にいる彼ら彼女ら」は、自分で稼いだお金も持ってないし、仕事の流通過程も経験的に知らないから、「国家体制や国威を維持するため」と、政治家や官僚が最優先にしている事に、成長に不可欠な遊び心の「ボルデージ・ゾーン」が響くわけがないと思うんですよね。

そうすると大人達は、横車でも強引に前に進めて自己満足に浸ったり、法律でぐるぐる巻きにして、主導権がどちらにあるのか思い知らせて、感謝状を出したり変な褒め方をするでしょう。

若者達が「上から目線」や「圧」を忌避して

伏黒甚爾と伏黒恵親子(呪術廻戦)

こういう「恵の口の形」が、他のあらゆる漫画やアニメのキャラクターに頻出する理由は、我慢して従順に見えるからだけではなくて、

上記に書いたような、成長と貢献の歯車とベクトルのエネルギー効率(コスパとタイパ)が悪いのに気づかない大人に対して

「ちぇ。わかってないなあ...」

と黙り込んでしまっているのかもしれない。

▶ つまり「まだ伸びしろがある」という事でもあるんだけどね。