紙媒体のレギュラシオン・サウンド・軌道

街角で新聞を広げてる人

▶ アマチュアながら作詞や戯曲を書いたり、日記は20年近く続けているけど、主力にしている情報源が新聞や雑誌、紙媒体ではなくてスマートフォンやテレビだったら、慌ただしくて苦痛だったかもしれない。

カシオペア「ミント・ジャムス」の「Take me」

選曲というものは「場の筋道」が読めれば大概の曲はハマるのだけど、北斗七星と完璧な対称性でありながら影をひそめているカシオペア座のバンド名のこの曲に、いきなりガチャコンと軌道修正するのは意外と難しい。

そこには、紙が寝返りを打つような「間」やガサゴソガサというノイズの調整が要るからね。バズじゃなくて。

では後半戦行ってみよう。

(▼Wikipediaより引用)

レギュラシオン理論(仏: théorie de la régulation)とは、
1970年代にロベール・ボワイエ、ミシェル・アグリエッタのようなフランスの、官庁エコノミストたちによってつくられた経済学の理論。

ベルトコンベアー①(フォード社の生産様式)

レギュラシオン理論の文脈における「レギュラシオン」は英語と異なり「規制」の意味ではなく「調整」の意味で用いられている。

SPEED(沖縄出身)「BODY&SOUL

▶ ここでいう「調整」は、労使間の賃金交渉(個人交渉/団体交渉)、年金・医療等の社会保障、政府による裁量的財政・金融政策といった、
社会全体を通じた経済主体間の利害調整のあり方を示しており、
政府による「規制」のみを単純に示すものではない。

ベルトコンベアー②(回転寿司の消費様式)

▶「レギュラシオン」を「規制」ととらえ、「規制緩和」に反対し、政府による「規制」を重視する立場とするのは誤解である。

ちなみに「調整」という概念を最初に使用したのはグルノーブル大学教授のジェラール・ド・ベルニス(Gérard Destanne de Bernis)である。

レギュラシオン理論ではマルクス経済学の立場を継承し、経済は賃労働関係を重要な柱とする生産体制(「蓄積体制」)により規定されると考える。

フラメンコ(スペイン)

ただし、マルクス経済学においては
下部構造である「蓄積体制」に応じて、
社会保障制度・経済政策といった上部構造である社会制度が、一方的に規定されると考えるのに対して、

レギュラシオン理論においては、
ある蓄積体制は、その蓄積体制に応じた経済・社会制度(「調整様式」)が成立し、
その調整を受けることで初めて十分に機能すると考えられており、
蓄積体制と調整様式の関係は相互的ないしは補完的である。
(ただし、蓄積体制が経済におけるもっとも本源的な要素であるとする立場には変わりは無い)

これは政府の機能を重視したミハウ・カレツキやケインズ経済学の影響によるものと考えられる。

paris match「deep inside」

▶ この考え方で1920年代〜1960年代の資本主義を俯瞰し、
1920年代までは熟練労働・低賃金・生産部門生産中心を特徴とする

「外延的蓄積体制」が、
自由競争市場を前提とした「競争的調整様式」によって調整されていたとする。

土方巽

また、アントニオ・グラムシの「フォーディズム」に基づき、調整様式にボルボイズムやトヨティズム(トヨタ生産方式)を加え、特に後者をバンジャマン・コリアは評価して大野耐一から「オオノイズム」と名づけた。

この理論は、一般均衡理論の批判から始まり、ルイ・アルチュセール構造主義批判、ピエール・ブルデューハビトゥス概念の吸収など、新たな理論の構築を目指している。

経済理論の構築にあたっては、経済モデルとしての操作性が高い「中理論」の構築を目指し、
モデルのミクロ経済学的基礎付けについては消極的である。
これに対してはモデル構築がアド・ホックだとする批判もある。

▶ アド・ホックとは.....その場しのぎのこと。

幣(ヌサ)/アイヌ民族

▶ 貨幣の語源系

こども食堂