殉死の重力装置/目的・理由不在のジレンマ

映画「サクリファイス

映画「パッション」

キリスト教徒にとって、救世主のジーザス・クライストの十字架の磔刑は「人類の‘’原罪‘’を贖い、闇を祓うために犠牲になった。」というのが一般的な信仰心。

位相・波羅蜜パラダイムを変えると

靖国神社の英霊の碑

「国家のために若い命を捧げた。サクリファイス。受難」という類似点がある。

(戦中派の思想家、吉本隆明共同幻想論」関連本から再度引用)

吉本隆明は、共同幻想の世界では、個人が幽霊としてしか存在できなくなると主張する。

例えば、「今は企業の危機だから、粉骨砕身働け」との企業幹部の檄は、労働力を売りに来ているに過ぎない個人としての労働者の立場と矛盾する。

意識と肉体は、炎とロウソクの関係に似ている。

ロウソク(燃える物)が存在しないと炎は生まれないが、炎という燃焼現象はロウソクには還元されない。

よって、いくらロウソクを調べたところで炎という燃焼現象の本質は理解されない。炎はロウソクから疎外された現象なのである。

生成AIのシンボルグラウンディング問題(記号接地問題)

作家の向田邦子

効率的だが多様性のない、揃ったニンジンの切り方

山田太一の「ふぞろいの林檎たち

コスパ、タイパ、便利、効率、加速、時価総額等は「現代の開けゴマの魔法の呪文」だけど、面白味はないね。

戦場で拾った入れ歯に顎の方を合わせて行く過程がブリコラージュの醍醐味なのだから。

だからといって、

映画「完全なる飼育」

▶ 女子高生が誘拐犯役の竹中直人から「逃げるか、殺して逃げるか」という当座の目的を達成できずに、あろうことか誘拐犯に倒錯愛で体を開いてしまう場面は悲しかったな。アナフィラキシーショックで。

マズローの欲求の分類

▶ 本当に欲しいものが、実はわからない。それが人間の業なのだが、だからこそ「いかにももっともらしい理由」や「科学的なデータ」にコロッと騙される。

ルッキズムとかね。

♪Cuetracks「AQUA」