三つのジムノペディ/生成AIと宗教と自己同一性

Eve「廻廻奇譚」

尾崎豊「15の夜」

田原総一朗早大の田中総長

▶ Eveや尾崎豊は「自分の存在が何なのかわからない」という、哲学の壁のことを歌ってる訳だが、田中氏は対談で「正解の出ない問題を考えるのは学問にとって大事。だから正解らしきものを装った生成AIには注意を要する」と警句を発している。

鹿紫雲一と宿儺(呪術廻戦)

桃井かおり奥田瑛二/映画「もう頬づえはつかない」

答えの出ないジレンマに、信仰という安定を与えるのが宗教で、吉本隆明共同幻想論の関連本から①自己幻想②対幻想③共同幻想を再度引用すると

宗教は、個人の内面に収まる限りは①自己幻想に当たるが、教団を結成し、布教を開始すれば、③共同幻想に当たる。

吉本隆明は、③共同幻想の世界では、個人が幽霊としてしか存在できなくなると主張する。


例えば、「今は企業の危機だから、粉骨砕身働け」との企業幹部の檄は、労働力を売りに来ているに過ぎない個人としての労働者の立場と矛盾する。

意識と肉体は、炎とロウソクの関係に似ている。ロウソク(燃える物)が存在しないと炎は生まれないが、炎という燃焼現象はロウソクには還元されない。

よって、いくらロウソクを調べたところで炎という燃焼現象の本質は理解されない。
炎はロウソクから疎外された現象なのである。

煉獄杏寿郎と猗窩座の②対幻想

Wikipedia引用)

▶ 「宗教」の語源
日本語の「宗教」という語は、仏教学者の中村元によると、仏教に由来する。

仏教において、「宗の教え」、つまり、究極の原理や真理を意味する「宗」に関する「教え」を意味しており、仏教の下位概念として宗教が存在していた。

幕末期に英語の Religion の訳語が必要となって、今でいう「宗教」一般をさす語として採用され、明治初期に広まったとされている。

宗教は、キリスト教をイメージする用語として受容され、日本人の宗教のイメージに大きな影響を及ぼした。

▶ 原語の英単語 Religion は、ラテン語の religio から派生したものである。

 religio は、「ふたたび」という意味の接頭辞 re- と「結びつける」という意味の ligare の組み合わせであり、

「再び結びつける」という意味で、そこから「神と人を再び結びつけること」、と理解されていた。

サイボーグ009  RE:CYBORG

磯前順一によれば、Religion の語が最初に翻訳されたのは日米修好通商条約(1858年)においてであり、訳語には「宗旨」や「宗法」の語があてられた。

他にもそれに続く幕末から明治初頭にかけての間にもちいられた訳語として、「宗教」、「宗門」、「宗旨法教」、「法教」、「教門」、「神道」、「聖道」などが確認できるとする。

このうち、「宗旨」、「宗門」など宗教的な実践を含んだ語は「教法」、「聖道」など、
思想や教義の意味合いが強い語よりも一般に広くもちいられており、それは多くの日本人にとって、宗教が実践と深く結びついたものであったことに対応する。

「宗教」の語は、実践よりも教義の意味合いが強い語だが、磯前の説では、そのような訳語が最終的に定着することになった背景には、日本の西洋化の過程で行われた外交折衝や、エリート層や知識人の価値観の西欧化などがあるとされる。

樹木希林による絵画「オフィーリア」の模倣

「宗教」の語は、1869年にドイツ北部連邦との間に交わされた修好通商条約第4条に記されていた Religionsübung の訳語に選ばれたことから定着したとされる。

また、多くの日本人によって「宗教」という語が 、現在のように〈宗教一般〉の意味でもちいられるようになったのは、1884年明治17年)に出版された辞書『改定増補哲学字彙』(井上哲次郎)に掲載されてからだともされている。

ボウイ「ドリーミン」

▶ 夢とは無縁の生成AIが神格化される時代には暮らしたくないね。

国債と同じで、こういうのも「未来世代へのツケ」っていうんじゃないのかな。

そんなに株価が大事かね。

神よりも。