宿儺と乙骨の変身に見る現代の若者心理と実情

浦沢直樹の「漫勉」(NHKテレビ)

いとうたかお「台風五郎」

まあ一応「反転術式」はかけてるんだけど、まだ色々と「機が熟していない」ので無料ブログで遊んでいる。

「ゴルゴ13」以前に大ブームになったらしい、さいとうたかお「台風五郎」で主人公が死んだ時に、どこで調べたのかさいとうたかお宅に熱狂的ファンから脅迫電話がかかってきて「台風五郎を殺すならお前が死ねえ!」と言われて「推しの心理」を知ったと、上記の番組で言っていた。

キャラクターというのは作者の手を離れて一人歩きし、作者はその「与党」でしかない。(キャラの創造主ではなくなったという事)

さて。五条が言ってるように、虎杖悠仁フォルムを引きずってはいるが、伏黒恵に受肉している

①両面宿儺のこの顔が、最終形態(原状回復)の変身をすると

②宿儺

急に大人になったので、デビルマンが巨大化するより、58歳の僕がびっくりしたわけだけど、その敵に対抗すべく、特級呪術師の乙骨憂太が行った「変身」は

③乙骨憂太

④五条悟の死体と融合する事によるパワーアップと変身だった。

最初はこれ、非常に不愉快な気分にさせられて日記にもその断片を書いたけど、今回の都知事選や神宮外苑坂本龍一の遺言を桑田佳祐が引き継ぐのを見たりしながら、解釈の課題がおぼろげながら見えてきた。

・経済力

少年ジャンプの読者層は、その親に、ほぼ経済的に支配されている。

だから大人の宿儺は怖い。

親とガチで喧嘩をすると、家出して新宿で売春したりホストになったり、外国人と一緒に犯罪に手を染めるしかない。

それは人生柄(髭ダン)損な事だと、最近の若者は損得勘定に敏感なので、ある境界線までは聞き分けがいい。

というか黙ってしまう。我慢か無関心で深層無意識に抑圧して。

狗巻棘(呪言師)

サンクチュアリの伊佐岡幹事長。

(眉毛が中曽根康弘に変身している)

ナイフや拳銃を持っていればともかく、僕だって今、若者とガチで喧嘩したら半殺しにされるだろう。

ただし仕事の場では「経験や記憶」「人脈や裁量」「ベテランの免疫と接遇テクニック」等で、まだ若者が会得していない者を持っている。

即戦力や人材がどうのというが、今どき

「生粋のブルーカラー」で、若い体力がないとできない仕事は昔ほどじゃないんじゃないかな。

戦争だってドローンの存在感が増してるし。

五条悟のファンによる自炊画像

▶ だから、呪術高専の生徒達にとって、1ヶ月間の特訓で急激に戦闘能力が上がることはあっても、経済力のある大人の体に変身する事は、教師の五条と一体化するしか方法がなかった。

可哀想なのは伏黒恵だけどね。

伏黒恵

かわぐちかいじ「イーグル」

ブレイディみかこ

五条悟