糸井重里(コピーライター)
▶ スマホ依存症の治療で、ブログを書く場所はほぼ自宅に限ったのだが、コロナ2019第一波時に「これは、しょうがねえな」とスマートフォンに切り替えて慣れてしまったので、自宅にいる時は指一本で不便なはずのスマホを使ってしまう。指のタイピングで入力が遅いのは、僕にとっては丁度いいんだよね。メトロノームが。
また衝動買いしてしまった。白抜きの雑誌名の地の色の「8ページ大激論/デジタルは人間を幸せにしたか?」をどうしても読みたかったのです。580円。
中の記事のフォント(字体)は少年マガジンを擁する講談社のDNAなのか、ゴシック体と明朝体の比率がゴシック寄りで太い。等々。
オラオラのラッシュのお陰で、長年の「かもめの謎」が解けた。
小説「かもめのジョナサン」(著、リチャード・バック。翻訳は五木寛之)
この本のあとがきで「ジョナサンは好きではないが...」と五木寛之が書いていたのは、
①技や能力の上達そのものが目的のジョナサン
▶ 白川静「常用字解」によると「競」の字は「呪術師が二人で呪い合う、祝い合ってエスカレートする様子」の象形文字らしい。
▶▶ ②技や能力や支配力の上達を、競い合うと、果ては戦争になる。
というシニフィエ感を、翻訳当時の五木寛之は感じ取っていたのかもしれない。
.....
さしずめ今でいえば「生成AI競争」か。
買ったばかりの週刊現代 57ページ
『「この12万年で最悪の猛暑」とテクノロジーの深い関係』(斎藤幸平)から抜粋する。
▶ 「AIに注目が集まっていますが、逆にいうと、他に目新しい技術革新がないので、AIだけが取り上げられているのです。」
.....なるほど。僕もそんな気がする。でもそのくらいの動機で、言語文化を破壊して、リアルをヴァーチュアルになんでもかんでもトランスして(移して)いいのかね。
取り返しつかないんじゃないの。
紙ふうせん「冬が来る前に」
▶ 食費を削ればなんとかなるかな。
お酒も飲んでないし。