上場と非上場/広告と報道のあいだ

車田正美の「香取石松」(リングにかけろ

バンド「上々颱風の30周年企画盤」

芥見下々の「漏瑚」(呪術廻戦)

▶ こいつとゲトウスグルが普通の喫茶店で打ち合わせしてるのが、通好みの味。

呪術廻戦

▶ おそらく芥見はアートの肝である「霊視」ができるのだろう。

NHK電脳コイル

雑誌「昭和40年男」の表紙

介護の居宅サービス事業の従事者数の推移

▶ 介護業界は青息吐息の介護保険を主な財源としていてハイリスク・ローリターンなので株式上場企業はほとんど無い。病気の高齢者を支えているのは圧倒的に中小零細企業が多いのに、マスコミはニュース性のあるこういうグラフしか掲載しない。

介護の大手企業売上高のグラフ

▶ つい最近、日本生命ニチイ学館を2100億円で買収するニュースがあったね。

既に資金力のある企業が吸収合併をするのが多いが、上記最下位のケア21のように、学習塾から始めて、自力で成長して東京証券取引所に上場し、10年程前から「定年制撤廃」をしている会社もある。

2025年には人手不足を理由に介護業界のみ「65歳定年制度」に国家規模で改変されるらしいので、危機的状況を知ってはいても、規模が大きくなれば、法案の通過や施行が10年や20年は遅くなるのは世の常ではあるが、「政治の廃用症候群」で「動かないのではなく、動けない」ターミナルケアの状況にあるのかもしれないね。

そうするとBBの「10cmの爆弾」のエネルギーの瞬発的蕩尽で、戦争が起こったりするのは歴史を勉強すればわかる。

▶ マスコミ報道は「免許事業」「公器」であり、情報の根拠と信用が大事なので、ある程度のマッス(塊、規模)になって評価しやすい大手企業のニュースに偏向する気持ちはわからないでもないが、そのくせSNSなどどこの馬の骨が書いたともわからぬ「話題」や「フォロー数」に振り回される屈辱的な状態の筈なのだが、「背に腹は変えられない」という事なのかな。

アストロ球団の球一と球三郎の陣流拳法の予防の特訓

▶ 1997年、英国領だった香港が中国に返還された年の8月8日にフジテレビが株式上場した時は、広告業界でも相当な話題で居酒屋が繁盛した。

学校内や民事に警察は余程のことがないかぎり介入しない慣習同様、「報道・言論機関は非上場」で、それには「市場の圧力に情報操作されない」という「矜持」と「権力の自浄能力」の役割があるからだ。

「株式市場は誰でも参加できて民主的」と言えば聞こえはいいけどね。

「人」ではなくて「数値・記号化の論理」でしょう。

格言「船頭多くして船山に登る」

東京芝浦電気東芝)の「物言う株主側と従業員含む会社側の対立のイメージ図」

マジンガーZパイルダー・オンした水木一郎

西武百貨店ストライキと閉店

シリコンバレーでかろうじて責任感のかけらが残っている失業経験者のサム・アルトマン(2023年)

作家の坂口安吾

(Wikitionaryより引用)

▶ 船頭せんどう多くして船ふね山やまに登のぼる(「上のぼる」でも可)

指図する人が多過ぎるとかえって統率がとれず、意に反した方向に物事が進んで行くことの意。

「困難なことでも皆で力を合わせればできる」という解釈は誤り。

なお、この場合の船頭は乗組員が複数いる場合の船長の意味。

山王祭に船屋台あり、鉄砲洲より出しといふ、船頭が多くて舟は山王の山にものぼる今日の祭礼。 (大田南畝『千紅萬紫』)

推理小説ぐらい、合作に適したものはないのである。
なぜなら、根がパズルであるから、三人よれば文殊の智恵という奴で、一人だと視角が限定されるのを、合作では、それが防げる。

智恵を持ち寄ってパズルの高層建築を骨組堅く組み上げて行く。

十人二十人となっては船頭多くして船山に登る、という怖れになるが、五人ぐらいまでの合作は巧く行くと私は思う。(坂口安吾 『探偵小説とは』)

中森明菜「DESIRE」

竹野内豊冷静と情熱のあいだ