高い授業(AI学習)料/神は細部に宿る。の新解釈

報道の尊厳と生き残りをかけて、ニューヨーク・タイムズ社がオープンAI社とマイクロソフト社を提訴したらしい。

草薙素子(少佐)と荒巻(攻殻機動隊

▶ 言葉の意味というものは、前後関係や文化風土や立場によって七色に変化する。

千と千尋の神隠し

宇野球一のファントム魔球

(日経デジタル版より引用)

「米NYタイムズ、OpenAIを提訴 記事流用で数千億円損害」
2023年12月27日 23:50
【ニューヨーク=清水石珠実】米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は27日、生成人工知能(AI)を手がける米オープンAIと同社に出資する米マイクロソフトを提訴した。

2社がNYTの記事をAIの学習用に許可なく使用し、著作権を侵害していると指摘した。

NYTによると、大手の報道機関がAI開発企業を訴えるのは今回が初めての例となる。

AI開発企業は報道機関の過去記事などをシステムに学習させ、文章や画像をつくる生成AIの精度を向上させている。

NYTは今回、こうしたAI訓練向けのコンテンツ使用が著作権の侵害にあたるとした。訴状によると、記事の無断使用による損害は「数十億ドル(数千億円)に上る」と試算している。具体的な損害賠償額は明記していない。

AI学習を巡る報道機関の対応は割れている。米AP通信は7月、オープンAIと技術提携した。オープンAIの生成AI「チャットGPT」をニュース報道に生かす方法などを共同研究する一方で、過去記事の一部をオープンAIの訓練用に提供することで合意した。

一方、NYTは2023年夏、サービス利用規約を変更してAI対策を盛り込んだ。同社の記事や写真などのコンテンツを許可なくAI学習用に活用することを禁じる条項を加え、違反した場合には訴訟も辞さない姿勢を示していた。

▶ 日車寛見の紹介文の向かって右下の「日車にとってそれらは、必要な知識を入力し、必要なだけ出力する簡単な作業だった」を読むと、こいつがチャットGPTの擬人化だということがわかる。

▶ 1995年公開の「攻殻機動隊」(押井守)は元々が「インターネットの機序作用を擬人化したもの」というコンセプトで、ハリウッドが

マトリックス・シリーズでスピンオフ展開する事で、「ネットの擬人化という骨子」は補完され、より鮮明になった。

我々アニメ&映画オタクは30年以上前からこの問題を考え続けているのである。

グレシャムの「悪貨は良貨を駆逐する」法則でタイトルの「神は細部に宿る」に新解釈を施すと

京都大学サイトより引用)

細部に宿るものは神か?それとも?
(名誉教授 山田啓文)

「神は細部に宿る(Der liebe Gott steckt im Detail)」という言葉がある。19世紀のドイツの美術史家ヴァールブルク,あるいは20世紀初頭の建築家ミース・ファン・デル・ローエが言ったとされる

この言葉は,いろいろな意味で示唆に富んでおり,さらに驚くべきことに,

主語を「悪魔」に変えてもほぼ同じ内容を示すというほどになかなか奥深い。

日車寛見(呪術廻戦)

▶ 「適応」じゃなくて「適用」の誤植なんじゃないの?と重箱の隅を校閲する仕事を毎日コツコツと行ってるのが「報道という責任ある公器の仕事」ですよね。

「侵略」ではなく「侵攻」とか枚挙にいとまがないけれど。

▶ でも呪術廻戦は漫画だから、フロイト筒井康隆流に言えば「適応」に呪いがかかってるのがわかる。杞憂かもしれないが。

自然淘汰説(ネオ・ダーウィニズム)のイメージ図/薬剤耐性菌の増殖。

上段から
抗生物質に暴露する前
抗生物質に晒されたあと
・生き残った菌の増殖
を表す。最下段はバクテリアの持つ耐性の強さを示す。

レイ

▶ 一方、NYTは2023年夏、サービス利用規約を変更してAI対策を盛り込んだ。同社の記事や写真などのコンテンツを許可なくAI学習用に活用することを禁じる条項を加え、違反した場合には訴訟も辞さない姿勢を示していた。(日経デジタル)

「備えあれば憂いなし」

「転ばぬ先の杖」

の好例ですね。

宝蔵院胤瞬/井上雄彦バガボンド