白面の者(うしおととら)
11/2の「所有と嫉妬/宗教と生成AI ③」でこのボスキャラの九尾の狐の大妖怪は「おんな」だと書いた根拠は、
①九本目の尾から人間の赤ちゃんが出てきた点
②
漏瑚と五条(呪術廻戦)
自分より背が高くなった反抗期の息子に見下される母親のような抑圧された妬みの目線。
等があるのだが、男や社会から「貞淑の縛り」を要求されて耐えてきた女性の方が、リビドー耐久力は男より強いと思っているのもある。
八岐の大蛇
▶こっちは男性的でしょう。
ピンクフロイド「狂気/ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」
透明な光がプリズムを通して分光する象徴的なアルバム・ジャケットに、日本のお家芸でタイトルを翻訳ではなくて日本限定の領域展開で「狂気」とネーミングした根拠は、A面1曲目に精神疾患の症状にありがちな「独り笑い」が入っているからだと思う。
現代風に訳すなら「ヤバい」だろうか。
▶ フロイトが発見した「リビドー」は精神エネルギーのアマゾン川みたいなもので、そこに雌雄・男女の区別はない。
だから多神教文化圏の日本人なら、リビドーを神格化することもできる。神靈とか。
川や木の枝が分岐するのは自然の摂理なので、統合性が分裂するわけではないのだが、国家に自分のアイデンティティを重ね合わせるナショナリストは分岐・派生を恐れるあまり戦車で鎮圧したり分岐した枝を排除したりすることがある。
だからドゥルーズ=ガタリが新しい統治形態として「リゾーム/地下茎・竹」を提示して、浅田彰が「スキゾキッズ」なんて物騒なネーミングをしたのかもしれない。
スキゾフレニー (schizophrenia)というのは 統合失調症(精神分裂症)の事だからね。
金八先生で言えば「腐ったミカン」、その他「がん細胞」や「核家族」と同系統の言葉だから「スキゾとパラノ」なんていつの間にか消えてしまった。当たり前だよ。
さて。アルゴリズムが決まっているゲームより面白そうな日本の最新の政治環境は、どのようにメタモルフォーシスして行くのだろう。
古臭い「対立構造のバランス」だとサブプライムになっちゃうと思うよ。