幣(ぬさ)。広告と媒体社の禁忌。バーター地獄。

上條淳士To-y

「だが報酬は頂きますよ。いつものように体で。」(探偵のサンジの台詞)

カラーテレビや冷蔵庫があんなに高額だった事を思えば、GoogleYouTubeのような超ハイテク商品は月5万円の24回分割払いでも購入するだろうと思っていたら、アメリカ人のガレージ企業(新興企業)がなんと無料で開放してしまった。IT革命ヨーイドンの電光石火の陣地取り▶ポータルサイト・モデルなのはわかるが、あんなすごいクローラーが無料で使えるなら、マスコミ各社はネット上で課金することに四苦八苦して衰退。先っちょだけしか見せない表示が主流になり、それでも「情報の通貨性」はダダ漏れ状態で重度の貧血。

「プレス」とは圧縮等の意味があるが「幣(ぬさ)を作れる」という事でもある。前述した「新聞紙を破り取って、画鋲で壁に止める」のも幣である。エプロンを棒で叩いて穴を開けるんだよ。

朝倉三連水車

これは川の水の流れに「装置」を差し込んで、エネルギーの流れをエクスチェンジ(変換)して田畑に注いで、食い物を育てるもので、水力発電用ではない。

マルクスの有名な「100ヤールのリンネルの小話」で「糸」▶「布」▶「服」▶「商品」▶「ウスラ」▶「販売」▶「消費」▶「常連客」という代表的なアルゴリズムがあるけどね。

布や情報を▶貨幣にして流通させるのは、エネルギーと装置と技術が必要なのね。

鉞(マサカリ/武器)の方じゃなくて機織り機の方。

プレゼント・パブリシティの例

これは「読者プレゼントは無料で用意しますから、掲載料は無料でお願いします。クリック数が増えればお互いWin=Winじゃないっすか。」という物だけど、こういうのは新規開拓のブーメランフックかお得意様向けの余興程度のもの」なのだが、この「バーター地獄」は「楽」なので「情報や商品を、貨幣に格上げする意欲と労力を失う」訳。

だから昔は「マルセル・モースの贈与論をご存知ですか。悪いことはいいませんから金を払っておく方が無難ですよ。軒下貸して母屋取られる、ただより高いものはない、といいますし。いえ、あなたのためを思えばこそのご助言ですが。そうですか。わかりました。月の裏側で会いましょう。アディオス。」と飲み屋で愚痴を言ったものだけどね。

▶このままだと、生産装置と消費・労働意欲が破壊されるという「インフレより酷い産業構造」になっちまうぞ。