紙の匂い

山下達郎「あまく危険な香り」

大阪府箕面市役所に2億8千万円分の金塊を寄付して感謝状を貰った87歳の男性

CalbeeのポテトチップスのCM

③明治時代の質札

▶ 「幣(ぬさ)」「貨幣」とはつまり①の男性が貰った「感謝状」が「金と兌換」できる事で、質屋の場合のそれは「物を預かりカネを貸すこと」だった。ところがある日、頭のいい質屋が帳簿のデータマイニングをしていたら「預かっている『財』『資本』を取りに来ない客が多い」ことに気づいた。

「元本の財を取りに来ないなら、札を多めに発行しても回るだろう」

▶マクロ経済の始まりである。

鬼滅の刃の炭治郎の嗅覚

▶ 嗅覚は生存本能とつながりが強い。男性より女性の方が視覚より嗅覚で恋愛対象を判断する。女性はエロビデオをさほど見ないし、レディコミのリビドーの描き方を見ればわかる。

大手都銀が教科書として新卒社員に配布した「ナニワ金融道」(青木雄二

新宿のアルタ・ビジョン

ぼくが広告代理店に新卒入社した時のOJTでベテランの上司に「壁を見たら金と思え」と教わった。渋谷のスクランブル交差点の大型ビジョンは最初は東急のスーパーライザ1箇所で注目度も価格も高かったが、Qフロントが出来て焦った東急がはさみ将棋のようにスーパライザ2を設置して今に至っているが、OOHのチャンピオンは109のシリンダー広告塔。中心部にギャルが集まる装置なので賑やかだしスケベな男も集まり飲食店やアクセサリーショップも繁盛する。

昭和の不動産バブル期のディスコ(ジュリアナ東京

▶ 玄関にフェラーリが飾ってあるこのディスコの社長は、介護保険制度がスタートした時にカネの匂いを嗅ぎつけて参入、ドミナント戦略で大規模展開したが内部告発の蟻の一穴から後に失脚。福祉ではなくビジネスが目的だったので「公金」を受領するに値しなかったのだろう。

広告マンは機会があればどんな業種の人とも仕事をする。ある日田中貴金属の人と雑談していて「あなた今日給料日でしょう。金持ってるでしょう」「な、なんでわかるんですか...」「匂いでわかるようになるんです。この仕事をやってると」と教わって感動した。「超アセスメント能力」である。

上記「ナニワ金融道」の帝国金融は広告活動を制限されているので、このティッシュ配り広告は貴重な営業ツール。主役の灰原がアセスメント後に意気揚々と「ティッシュ配ってきましょうか」という場面は秀逸。

サンクチュアリの青木

ナニワ金融道の桑田さん

ではまた。