グーテンベルク活版印刷機の功と罪を、改めて冷静に考える。

グーテンベルク活版印刷機のイメージ

▶ この紙に国家が「信用」のお墨付きを与えると「紙幣」になる。

哲学の祖であるソクラテスは絵や文字が書けなかった訳ではないのに、どうして記録をしなかったのだろうか。コロナ2019下の介護業界のように忙しかったのか、あるいは書いたけどドリルで穴を開けられたのか、または、身振り手振り交えて話すのは得意だが、書き言葉は弟子のプラトンの方が上手いので丸投げ委託したのか等々。

ブルガリの腕時計のETA社製のムーブメント

▶ そんないい時計を持っているのがバレたら、マジョリティ狩りにされるぞ。とVOGUEの編集部にたしなめられたのかもしれない。

▶ 釈迦が開祖の原始仏教は、小乗仏教偶像崇拝は禁止されていたし、聖書の「アブラハムの宗教」も初動期は偶像崇拝は禁止されていた。イスラム教は今でも偶像崇拝は禁止されているが、大天使ガブリエルの守護で、神(アッラー)の言葉を、ムハンマドが教祖自ら記述した点は希少な特徴だと思う。

映画「パルプ・フィクション」(クエンティン・タランティーノ監督)

グーテンベルク活版印刷機で最初に複製したのは聖書で、このメディア流通革命によりキリスト教は飛躍的に普及したが、同時に「拡張主義」がエスカレートして、「真贋不明な間違った解釈」も広がってしまったのかもしれない。

シニフィアンシニフィエソシュール言語学

チャットGPTで原作者に無許可で改変とリリースされたイラスト

トーマス・グレシャム

スペース・デブリ宇宙ゴミ)のイメージ

アンディ・ウォーホルのファクトリー

▶ 人間が、石に文字を刻んで墓標としているのは、「存在の永遠性」を欲しているからだ。

同様に「横軸(空間軸)の永遠性を求めて、印刷物のベストセラー化を狙う、規模のコミュニケーション(マスコミ)」そのものが、大量生産大量消費型のライフスタイルを推進してきたのかもしれない。

▶ つづく