LIONの石鹸「植物物語」(グラビアは原田知世)
週刊 胎蔵界曼荼羅 2023.8.26・9.2号
今週のアボさんの連載コラム「シルクロードの舶来品」は面白かった。
鬼殺隊の大黒柱 煉獄杏寿郎
▶ 原始仏教は印度のブッダガヤで人間ゴータマ・シッダールタの悟りが成立し、サールナート公園の初法転輪で施行された。日本に経典が舶来品としてもたらされるまでにシルクロードを経由して老子の道教などの影響も受けて、社会的変異をしながら伝わったのもだが、ギリシャ神話とローマ神話の神々の習合や、日本の神道と仏教の神仏習合や廃仏毀釈など、シンクレティズム(融合主義)と、分析・科学・還元主義は宗教に限らず珍しい事ではない。
不動明王坐像
マハーカーラ
大黒天
煉獄さんと八咫烏
映画「ヌイグルマーZ」
▶ こういうのを「MEME(ミーム)」というのだよ。「ジェームス・ディーンのジーンズの広告」や「ネットデジタルのなんちゃってミーム」じゃなくて。
新自由主義者のアイドル、ヨーゼフ・シュンペーター
新自由主義の原型(サナギ)「サッチャリズム」を作ったマーガレット・サッチャー
▶ 岸田文雄首相のいう「新しい民主主義」は、経済学の専門家にいわせれば「新古典派経済学」なのだそうだ。
▶ 日本の曖昧な宗教圏で暮らしていると見過ごしてしまいがちな事だが、ヨーゼフ・シュンペーターのメインテーマ(薬師丸ひろ子)の
「創造的破壊」は
「イエス・キリストの死と復活」等の聖書圏の宗教物語(ナラティブ)が思想的根拠になってる気がするけどね。
ミシェル・ンデゲオチェロ「ピース・ビヨンド・パッション」のアナログレコードでいえばB面1曲目が「ゴッド・シヴァ(シヴァ神)」の二本立て構造なのが何故なのかずっと不思議だったのだが(A面であれほどジーザスとマリアにアーメン、ハレルヤしてたのに)、ヒンドゥー教のシヴァ神も「破壊と創造の神」だから、トラブルファンクのベーシストだった彼女は、ルート音に親和性がある事を感じていたのだろう。
週刊 金剛界曼荼羅 2023.9.3号
...宗教は、モノとの新しい同盟をつくりあげるさまざまな実践へと、解体吸収されていくのである。さまざまな実践、それは個人の探求であったり、協同の実践であったり、伝承文化運動の形をとったり、市民運動と呼ばれることもある。あらわれる形はさまざまだ。
しかし、それらすべてがひとつの共通点を持つことになるだろう。
それは非人格的なモノへの愛である。人間主義(ヒューマニズム)の狭量さを超えて、資本のメカニズムをも凌駕して、広々としたモノの領域へと踏み込んでいくのである。
そのとき、宗教は死んでよみがえるだろう。宗教がみずからの死復活をおそれてはいけない。だいいち、そのことを説いてきたのは、宗教自身だったのだから。
(2000年3月 岩波書店「宗教への問い5/宗教の闇」に収録の「モノの深さ」の著者自身による改題)
LIONの石鹸「植物物語」のテレビCM
♪内山田洋とクール・ファイブ「そして、神戸」
▶ つづく