霊長類の性淘汰

今西錦司

京都の巨人、今西錦司は登山家・探検家でもあった。山に登る理由について「ひとつの山頂を制覇すると、他の山が見えてくるでしょう。するとその山にも登りたくなる」と言っていたらしい。

Wikipedia引用・編集)

性淘汰、または性選択(英: sexual selection)とは、異性をめぐる競争を通じて起きる進化のこと。
▶ 理論モデル
配偶者の選択の理由に関する説明としては、(代表的なものとして)「ランナウェイ説」や「ハンディキャップ説」などの理論モデルがある。 
「一つの種において、ある性(ほとんどの場合は雌)の個体数や交尾の機会はもう一方の性よりも少ない。それゆえ、交尾をめぐる個体間の争いが起き、進化を促す。」とも
本項では便宜上、主としてメスがオスを選ぶ場合を想定して記述する。

吉崎まなみ理論(軽井沢シンドローム

▶ 同性間競争
同性間淘汰ともいう。異性を巡って同性の個体が争うこと。主にオス同士で行われ、その場合は雄間闘争、雄-雄闘争などと呼ばれる。角や牙などを使って直接争う場合もあれば、威嚇によって済まされる場合もある。

恩田二郎と阿川省吾

ヒキガエルの鳴き声のように、メスへのアピールのようでありながら、他のオスの排除効果もあった例もある。つまり同性間の闘争が常に一対一で対面して行われるわけではない。
直接闘争を行う種の多くも、通常は儀礼的なディスプレイ行為から始める。儀礼的ディスプレイ行為で勝敗が付かない場合はより進んだ威嚇的ディスプレイ、そして軽い小突きあいを経て本格的な闘争に移行するが、途中で勝敗が決することも珍しくない。
▶これは誰とでもむやみに戦う戦略が進化的に安定な戦略ではないからである。闘争がどこまでエスカレートするかは種にもよるが、その行為によって得られる利益の大きさに左右される。

田口修一(警察官)

ライオンであれば、年老いたオスの方が若いオスよりもエスカレートしやすい。これは年老いたオスには残された時間が短く、(たとえば死ぬことによって)支払うことになるコストに比べ、利益が大きいからと考えられる。

アラビアヤブチメドリのような普段はさえずりによって求愛と儀礼的ディスプレイを行う種でも、時には死に至るほどの闘争が行われる。
過去には儀礼的闘争は種を維持するために無用な争いを避けるためだとして群選択的な説明が好まれたが、同性間競争による死は当時想定されていたより遥かに多いことがわかっている。

箕輪みるくと相沢耕平

現在では個体淘汰の視点から、儀礼的闘争は信号(後述するハンディキャップ信号や指標信号など)の交換で済ませることによって個体自体の闘争コストを抑えようとしていると解釈されている。
かつては同性間競争に負けた個体は子孫を残せないと考えられていたが、現在では負けたオスが他の方策で子孫を残そうとする代替戦略(代替繁殖戦略)があることがわかっている。
レンカク、ダチョウはメスが同性間闘争を行う珍しい例。

本宮ひろ志「硬派銀次郎」