社会的家族と社会的子孫

映画「ゴッドファーザー

ゴッドファーザーの愛のテーマ(主題歌)

野口五郎ゴッドファーザーの愛のテーマ」

尾崎紀世彦の同曲

▶ イタリア系マフィアのボス、ヴィトー・コルレオーネ役のマーロン・ブランドは、いわゆる「一家の長」で「血縁に限らない名付け親」という特徴がある。

テレビドラマ「時間ですよ  昭和元年」1974年/脚本:向田邦子  他

ドラマの挿入歌:さくらと一郎「昭和枯れすゝき」ジャケットのイラスト:橋本治

▶ 僕が初めて親に買ってもらったレコードは、①「昭和枯れすゝき」と②ダウン・タウン・ブギウギ・バンド「スモーキン・ブギ」だった。①はたぶんドラマの影響でしょう。②は忘れた。親父はタバコを吸わない人だったが、歌詞の「スーパッテンスモーキンブギー」は好きでよく真似していた。

▶ 介護の法律では戸籍謄本に登録されている家族には扶養義務があるので、介護放棄(ネグレクト)したりするのは罪なんだよね。だからといって「虐待です。通報します。」と安易に動くのは、冤罪や認知症による虚言や勘違いだったりすることがあるので、名誉毀損にもなりかねないしデリケートな問題。

「アットホームな会社です」「家族的な寄り添う介護をします」というのはよく聞く言葉だけど、制度の範囲内であれば、家族の責任ほど重くはない。逆に過剰に介入する方がよくないので、適度の距離を保つのがセオリー。

▶ 能や歌舞伎や◯◯流とつく武道、仕事や芸風の師弟関係で「◯◯のDNA」「◯◯の子」という「技や理念やアイデア、秘奥義の後継」という概念があるけど(阪急の小林一三と東急の五島慶太等、枚挙にいとまがない)、企業の吸収合併が「M&A」と略号で呼ばれるようになったあたりから、「会社の系統樹」というファミリー感が希薄になってしまったよね。

京セラの稲盛和夫が「アメーバ経営」で10人以下のチーム編成を提唱したのは、社会的ファミリーや社会的伝承・後継者の集合体は、あまり大規模になるとマニュアル化されてしまってつまらなくなると思ったのかもしれない。だとすると

柄谷行人「力と交換様式ABCD」

▶ 国家はともかく、インターネットのビジネスで「わずか1週間で利用者が1億人を突破!」なんてのは「眉唾」だよね。

「あなたがたどういう関係なんですか。ビジネスだとしても、名刺交換もしてないんじゃないですか。」と、いつも思う。

ましてや、生成AIの見分けのつかない文章と見分けのつかないアイコン画像で作った関係が、カラダにいい筈がない。

▶ つまり其処からこぼれて逃げてくる人たちが、ネットの外に受け皿や居場所を探しに来るということですね。