FX(ファイター・エックス/次世代戦闘機)の選抜甲子園

知的新人類のための現代用語集〜ぼくらはカルチャー探偵団(角川文庫)1985年

▶ この文庫本との出逢いがなければ、僕の人生は別の道を歩いていただろう。

小学三年生から高校三年まで根性野球漬けだったので

「何を読めば恥ずかしくない青春の末席に座れるか」

「どんな話を読みたいかさえわからない」

遅めの思春期だったから。

▶ この本は広告でいえば「1業種1社制」で、文化(ニューアカデミズム)の1ジャンルに1人を選抜した構成なので、そこから個別に本を買って手繰り寄せて行くと、知識の裾野が面白いように広がった。

昨年の夏に職場で、悪戯半分の「自分のライブラリーの無料貸し出しキャンペーン」を押し売りスレスレの社会実験で「打診」したのだが、ネットやサブスクでほぼ無料で何でも視聴できる時代に暮らしているのに、びっくりするほど「知らないもの」への好奇心が少ない。

▶ これはちゃんとした「括り」が甘く、既存の友人の口コミで得た趣味以外の文化情報が拡散して「知的生物に必要な規模(サイズ)に足りていない」からだと思う。

お中元セット(アサヒスーパードライ大瓶1ダース)品番EX12

▶ 昔はこの商品の品番は「FX12」で、FXとは「次世代戦闘機」の略号なんだけど、いつのまにかEXに変わっていた。そりゃそうだ。1987年発売だから次世代ではないよね。

Wikipediaより引用)

ポスト・モダニズムという用語自体は1960年代にも確認することができるが、ポスト・モダニズムという用語が今日的な意味で使用されるようになったのは、
チャールズ・ジェンクスの『ポスト・モダニズムの建築言語』(1977年)が最初であり、建築・デザインの分野で盛んに用いられた。

ジャン=フランソワ・リオタールが『ポスト・モダンの条件』(1979年)を著すと、フランス現代思想界に大きな影響を与え、その影響はアメリカを中心に広がりを見せ、やがて分野を超えて大きな時代の潮流を形成するに至った。

映画「君たちはどう生きるか

この人達が広告無しの最後の戦いをしているうちに、野球のWBCみたいに日本文化の次世代戦闘機が結集した本が読みたいんだけどね。

新しいコンテンツに関しては今だって「何を読みたいのかさえわからない自分」なのだから。

チャットGPTとかハードウェアじゃなくてさ。

知ってる事を自慢したいじゃないですか。それがステータスにつながるんだから。

豊かさと。