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後楽園球場の日ハム対阪急戦(1987年9月)

僕らの世代位までのちびっ子なら「同じ後楽園球場なのに、セ・リーグの巨人戦とパ・リーグの日ハム戦は、観客動員数が桁違いだった」のは誰でも知っているが、理由を分析して夏休みの自由課題にするような授業ではなかったから、プリミティブな差別・階層意識で済ませていた。

小劇場の聖地である下北沢のスズナリでさえキャパシティは200人前後で、小劇場は30人程入ると満員御礼感がある。

それなのに、ペナントレースを通じて毎試合数万人の観客を電車賃や飲食費も含めて動員する「プロ野球」の原動力は何なのかと考えると、「テレビよりライブの方がいい」ということなのだが「テレビなしでは興行が立ち行かない」のは、上記の日ハム対阪急戦を見ても明らかである。日本シリーズは超満員になるんだから。

升酒

ゲルマン民族の大移動のイメージ図

埼玉西武球場

西鉄ライオンズ太平洋クラブライオンズクラウンライターライオンズ と球団の親会社の変遷を経て、▶ 西武ライオンズが一気呵成にパ・リーグの覇者の常連になったのは、この球場に「拠点」が定まったのが大きな要因だと思う。

日ハムにしても、今は巨人と距離を取って北海道の人が集まる名所として機能してるし。

サザンオールスターズが45周年記念で、桑田佳祐の出生地の茅ヶ崎のライブを、映画館に生中継するらしいか、客層が気になるよね。

この人たちはまだ若者を集められるのだろうか。集まる若者は何を求めて出かけるのだろうか。

このポスターの装飾を見るとテレビ朝日が絡んでいるのかと連想するが、ライブに行くのは「予測できない未来の先端に触れに行く」わけだから「生成AIとは真逆の現象」を求めているわけでしょう。

カジノ(ギャンブル)だってすべてアルゴリズムのアンダーコントロールだと行く気にならないだろうし。

アジールのサイコロの神がいなくなるからね。