そろそろ主婦がケチになる。

僕は最近食材を買うスーパーマーケットを変えた。どの店で買うかというのは一種ステータスや恥の概念が働くもので、例えばろくに通いもせず、行ってもサウナ風呂だけ入って帰ってくるスポーツジムなども、あの会員カードを持っている事が何よりも大事なのである。「このくらいのお金は持ってる。体を動かさなくっちゃね。」このプチブル感のために1ヶ月8.000円とか払ってる訳。

山田うどん

埼玉県を代表する企業といえば山田うどんだが、この食堂は200円台の料理も残しておいたり、地域と弱者の「食・賄を守ってるオーラ」がある。そのオーラはお客の背中から出てくるもので、担当しているセイホの人に「食欲ありますか。食事取れてる?」と聞くと「うどんがあるからね」という。

だから前回書いた「インフレの歯止めで料金据え置き宣言した読売新聞」が日々読みやすくなってきたのは、そういった憲法25条系の「生活のエーテル」が分泌されはじめたのだと思う。

消費者物価指数と実質賃金指数の増減率(西日本新聞より引用)

ポール・クルーグマンが言ってたように、アメリカには基軸通貨のドルがあるから、エゴイズムに陥っている自分の姿を自覚していないのだろうけど、GDP3〜4位の日本でこの体たらくで、時価総額だの市場占有率だの僕らには物価以外はまったく関係がないので、そういう金融用語や定義がパチモノに見えてきた。福祉の先進国の北欧の国のニュースはなぜ日本であまり出てこないのだろう。

▶ 僕の勘では「原料費の高騰により!」と便乗値上げをしてきたメーカーも、品目とかやり方とか工夫しないと売れなくなると思うよ。▶ そしてここで嫌われたりうらまれたりすると、10年くらい尾を引くと思う。

もともと味なんかビールと同じで劇的には代わり映えがしないし、食い物の恨みは長いからね。

斉藤和義「一人よがり」