スリップストリーム貯蓄/日本の政治家の軸のぶれ方の考察

スリップストリーム走法

早大の田中総長と田原総一朗の対談「日本人が、正解のない問題が苦手な理由」(毎日新聞

米国追従型のスリップストリーム政治で戦後復興した日本だが、世襲議員が0%だった頃の昭和の政治家には「強かさ(したたかさ)」があった。メディアはお灸効果を狙って韓国他の外国とジェンダーギャップ指数とかの数字を持ち出して論陣を張って萎えさせようとするが、財閥一極集中型のGDP構造と、クルマやお菓子だけで何十社もあるGDPの構造では経済の体質がまるで違う。

マクロの2.000兆円の国民総貯蓄というよりも、中小企業が下支えする産業ピラミッドの多様性こそが日本の強みであるのに、大企業や組織票ばかり気にする骨粗鬆症の政治だから「中曽根康弘の風見鶏」より次元の低い「一喜一憂の場当たり対応」で方向性が見えないのに、成長なんてするわけないでしょ。

方位磁石(羅針盤

▶ 身の危険を感じるような大きな方針じゃなくても「日本語を守り抜く」等の自分にとって必要不可欠な方針なら本腰が入るし、多少ブレても前に進む弾力性になって、その経過で教育や産業が鍛えられる筈なんだけどね。

アメリカ人だって「俺たちの国は今、一体どうなってしまうのか」と方向を見失ってるから「対中国、対ロシア」で相対的にナショナル・アイデンティティをキープしているけど、だからこそ「反知性主義や宗教的な羅針盤をかえりみない゛ベクトル力・突進力゛」に票や支持が集まったり。目茶苦茶だよね。

▶ だから、クリエイターの著作権や雇用の喪失だけではなく、生成AIの脅威は、産業構造が単調で軽薄短小になる恐れがある等の長期的視座から、アメリカのAI開発の勢いは止まりそうもないから、二番手三番手のスリップストリームで「近い将来、アメリカが後悔しそうな部分をカバー&ストックするような経済政策」を準備できそうもないもんな。

右へ倣えばかりで。