メンデルの法則、遺伝。家と個人。

新井英樹愛しのアイリーン

▶ 介護業界の必要人員規定は既に下の限界を突破しているが、統計学のデータによると、数十年後は日本人の10%が外国人になるらしい。そうしないと年金や社会保障が維持できないのだとか。そうすると混血児も増えるだろうね。当然。

もともとが移民の国のアメリカ人にはピンとこないかもしれないが、島国の日本にはロゴスでは説明できないアレルギー反応も出るだろう。

愛しのアイリーン」岩男の母親が激高して猟銃を構えているのは、「どうです。孫はかわいいでしょう」という鎹や種の保存の問題だけではない。

「嫁と姑。台所の掟。家風。家の文化の継承」の問題とも地続きなのだが、

グレゴール・ヨハン・メンデル(生物学者

▶ 「後天的に学習して獲得した情報は、遺伝しない。」というメンデルの法則によると、要するにバカ息子を放っておくと、家が衰退して朽ち果てるので、「個人」よりも「家柄」に重きを置いて来たのが映画や小説でお馴染みの「家父長制」「相続問題」である。

僕の勘では、AIや生成AIによる「記憶と能力の外部化」も上記と地続きだと思うけどね。